シャグマアミガサタケ | 三十九さんの部屋

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シャグマアミガサタケ(赤熊網傘茸) Gyromitra esculenta(Pers.)Fr.

子嚢菌門チャワンタケ亜門チャワンタケ綱チャワンタケ亜綱チャワンタケ目フクロシトネタケ科シャグマアミガサタケ属
gyromitra ギロミトラ(ギリシャ語のgyros(輪)+mitra(頭巾))
esculenta エスクレンタ(食べられる)

春に針葉樹林の地上に発生する。
高さ5~8cmほどで頭部は茶褐色で不規則な凹凸があり脳みそ状。
柄は円柱状で単褐色、浅い縦じわがある。内部は中空。
「アミガサタケ」の名がつくが、アミガサタケよりもフクロシトネタケの仲間。
発がん性もあるメチルヒドラジンやギロミトリンを含み、猛毒。
そのわりに「食べられる」なんて学名がついているのは、ヨーロッパでは湯がいて水溶性の有毒成分を抜いてから食用にするためで、缶詰なんかにされて売られているという。ただし、その水溶性の毒は湯がいている湯気を吸い込んでも危険だという。そこまでしてでも食べたいほどうまいというのか?
このきのこはいつか見たいと思い、春先に杉林を探していたもののなかなか見つからず、よく行く自然公園に出ているという情報を得たので探していると、とうとう見つけることができた。ただし、出ていたのは広葉樹の多いところで、そんなに針葉樹があるところではなかった。
イメージしていたものよりも小さかったが、個体差が大きいのか?
2016年4月、生駒市で撮影。

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発生状況。イメージしていたようなスギ林地上ではなかった。

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別の個体。頭部は茶色くてしわしわ。

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不規則で複雑な形状をしている。

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断面。内部は中空。半透明な層と不透明な層に分かれている。