東京紀行10 | 三十九さんの部屋

三十九さんの部屋

いざゆかん!民のために!

きのこ歴30年。
その歴史の中でひときわ自分の記憶に刻まれ、そして後の世に語り継ぐかもしれない旅がある。
西暦2012年、日本は野田総理の時代。
菌学会は東北、関東、西日本3つの支部が互いに研鑽を競い、
荒ぶる猛者?が野山を駆け巡っていた。
採集紀行伝 東国演義!

それがささやかな少年の趣味のためでも 我は律儀に語りかけた
町に埋もれて生きるのがいやに思えて 季節季節に雨を待った
これはなに?彼が尋ねる ハラタケと我は答える
野山にしみる雨で 菌類の成長を促す
限られた予算の中 無駄遣いしないように
息をアラゲきつい 山登り後を追っておいでよ

イメージ 1

イメージ 2

東京紀行2日目は水元公園へ。
9月に訪問し、naoさんと流水・紫雲さんとできのこ探しをしたのがついこの前のように思い出される。
今回は「楓子さん」が来るというので、はじめて会えるので楽しみだ。
ほんとはnaoタソも来て欲しかったのだが、最近仕事がハードすぎて疲れて寝てるんだとか。
前回と同じように金町駅で落ち合った。初対面の楓子さんはどんな人なのだろうかと思いながら駅に到着したら、すぐにわかってしまった。
グラサンをしたあやしい女スパイがたたずんでいた。普通、スパイとはいかに目立たないようにするかが大事なのだが、テレビや映画のスパイもののイメージのごとく、いかにも私はスパイですよと思いっきり主張しているようだった。
バスで公園へ移動し、今回もレンタサイクルで移動する。
この日は朝から若干雨が降っていたが大丈夫だろう。ほどなく、前回と同じ場所できのこさがし。上の写真はシロハツもしくはアイバシロハツ。ナメクジがお食事中だった。

イメージ 4

多角形で大きな管孔がさわると青変した。カサ表面は褐色でひび割れている。最近は「広義の」で掲載されているアワタケの仲間だろう。

イメージ 5

一カ所にテングタケの大小がひっこぬかれて積んであった。実際はもっと乱雑に固めてあった物を並び替えた。幼菌から開いたものまでそろっている。

イメージ 6

それなりに立派な大きさだが、根本を見ると、ツボのリングが一重になっている。いかにもテングタケらしいテングタケなのかもしれない。

イメージ 7

いくつかは持ち帰って、次の日の千葉へ持って行くことにした。
しかし、いったいだれがこんなことをしたのか。

イメージ 8

naoタソが先端部をつまんでにおいをかいでくっちゃい目にあった、ツマミタケ。

イメージ 9

釣りをしているおっちゃんに近づくサギ。ふつうはこんなことはないはずだが、おっちゃんのおこぼれにあずかっているうちに慣れてしまったのだろう。

イメージ 10

最初はコテングタケモドキかと思ったが、クロタマゴテングタケのほうだろう。

イメージ 11

置物のようにじっとして動かなかったチョウチョ。

イメージ 3

こっちはこうやってみているかんじではツブカラカサタケなのだろう。

次回、採集紀行伝 東国演義
第11話「妖精の輪」
いざゆかん、たみのために!