きのこ歴30年。
その歴史の中でひときわ自分の記憶に刻まれ、そして後の世に語り継ぐかもしれない旅がある。
西暦2012年、日本は野田総理の時代。
菌学会は東北、関東、西日本3つの支部が互いに研鑽を競い、
荒ぶる猛者?が野山を駆け巡っていた。
採集紀行伝 東国演義!
少し前までは少年は外で遊んだ それが彼らの日常だった
ゲームと話すより泳いでる魚捕まえ きのこの名前など覚えたものだ
これはなに?彼が尋ねる ハラタケと我は答える
そのときすでに我は 少年を道連れにしている
先探しているから 迷わずに付いておいで
名前調べる頃を見計らい 図鑑出してあげるよ

水元公園に行った翌日、最初は狭山丘陵へ行こうと思っていたが、きのこがないだろうという情報で取りやめ、都内見学をすることにした。
だがしかし、実際には狭山丘陵ではイグチ類などが発生しており、行かなかったことを後悔することになる。
ではどこへ行ったのかというと、せっかくなので、大阪で見られなかった「ツタンカーメン展」を見に行くことにした。会場は上野の森美術館。
朝9時からだから、それくらいに行けばいいだろうと思ったのがまちがい。9時ごろに到着したらすでに長蛇の列だった。そこで入場券を購入したあとで並ぶための整理券を受け取り9時30分に集合せよということだった。
時間になって所定の場所に行くと、そこで整理券を持った人間は並んだ状態で待たされ、いよいよ入場。
しかし、内容の薄っぺらさから、並んでまで見たことを後悔した。これで入場料3,000円は超高い。今から思えば会場設定の奇妙さと値段の高さから、通常の博物館などの展示とはちがうものだと認識すべきだった。

時間待ちの間、スカイツリーを見ると、てっぺんが雲にかくれるときがあった。天気が心配だったが、このとき一瞬、雨がぱらっとしたくらいだった。
それから神保町へ移動。naoさんお奨めのカレー屋へ行くことにした。
神保町といえば本のまち。おめあての店も書店のビルの2Fにある。決して目立つものではないが、やはり有名店なのか、店の入口では何人も待っていた。

この「ボンディー」という店、カレーはカレーでも、洋風のかおり。
カレーを注文すると、まずはセットのジャガイモが出てくる。柔らかく、ほくほくのゆでたジャガイモにバターをつけて食べる。うまい

注文したのはチキンカレー。ライスの上にチーズがふりかけてられている。揚げた鶏肉の入ったカレーをかけるとチーズがちょっととけてカレーにこくを与える。
カレーもスパイシーで薫り高い。たしかにこれは価値の高いカレーだ

さらにデザートにとろけるプリンを注文。表面は焼かれたカラメルでぱりぱりと破ると中身はとろけるようなプリン。底にもカラメルソースが入っている。

近くのスーパーの店頭にはなぜかオリエンタルカレーのディスプレイが。ちなみにここでもヤマザキのシベリアデラックスが普通に売られていた。

続いて銀座へ。銀座三越前の通りが歩行者天国になっていた。
アップルストアではまだiPhone5とiPod tuchの実物が置いていなかったが、すごい人出だった。向かいの銀座三越店内では、ここでもきのこディスプレイが。たしかにいまや伊勢丹と同じ会社なのだが。

マネキンの足下には紙で作られたきのこのオブジェが。オブジェは日本橋、銀座、仙台の子どもが作ったのだとか。

外の壁面にもでかでかときのこビジュアルが展開されていた。

有楽町から歩いて東京駅へ。工事中だった駅の改装がほぼ終わりつつあり、その外観が姿を現していた。

駅構内でお土産でも買おうと見て回っていると、こういうものが。

キャラクターショップなどが並ぶ一角に、特設なめこ市場が展開されていた。これは全国を巡回していく特設ショップの最初ということで、東京が出発点になっていた。
まさにいろんなグッズが並んでいて、なめこは人気キャラとして定着しつつあることを実感させられる。きの山さんなどが反応しそうだ。
次回、採集紀行伝 東国演義
第10話「千葉菌参戦」
いざゆかん、民のために!