きのこ歴30年。
その歴史の中でひときわ自分の記憶に刻まれ、そして後の世に語り継ぐかもしれない旅がある。
西暦2011年、日本は野田総理の時代。
菌学会は東北、関東、西日本3つの支部が互いに研鑽を競い、
荒ぶる猛者?が野山を駆け巡っていた。
採集紀行伝 東国演義!
それがささやかな少年の趣味のためでも 我は律儀に語りかけた
町に埋もれて生きるのがいやに思えて 季節季節に雨を待った
これはなに?彼が尋ねる ハラタケと我は答える
野山にしみる雨で 菌類の成長を促す
限られた予算の中 無駄遣いしないように
息をアラゲきつい 山登り後を追っておいでよ


ちょっとまだ時間が早いかもしれないが、naoさんお奨めのそば屋へ行くことにした。
おそくなると混雑するおそれがあるからという。

さすが、この季節は新そば登場か。
日によってどこのそば粉か変わるのだろうか。それを書き出しているのがいい。

こちらへ来たならこういうのも味わう必要がある。
地ビールの深大寺ビール。後でわかったことだが、ホッピーの会社が作っている。

また真っ昼間からビール飲んじゃったよ。あわわ。

まってました、深大寺そば。さすがお奨めというだけある。と思う。
手打ち蕎麦って普段立ち食いそばとかで食べるものとはもはや別物だ。

うれしいことに、naoさんが店のクーポン券を持ってきてくれていたので、デザートにそば羊羹をおまけしてもらえた。ほのかな甘みでもちもちまいう~

近くの資料館みたいところをのぞいてみた。
そこでは水車小屋が動いており、中を見ることができる。

水車の回転は中の歯車などに動力として伝えられており、それで臼を動かしてそば粉を作っていたという。ここでは実際に接続されていないが、歯車のかみ合わせで石臼が回るようになっている。ほんとうはゆっくりと回っているのだが、写真に撮るとなんだか高速回転しているみたいに見える。あわわ。

さっきの店とは対照的にnaoさんがお奨めしない店があるという。
そこは天ぷら大サービス中だという。
店が多いといろいろあるものだ。

道沿いから、木の根元にコフキサルノコシカケが出ていて、だれかがへし折っていた。

もとの鬼太郎茶屋のところへもどってきた。
ここは深大寺前のバス停の前だ

バス停にもどるとちょうど調布駅行きのバスが来たので、naoさんとお別れして乗り込んだ。
車窓からはそばの花が見える。
さすが蕎麦の里だけありこういうところにも植えてあるのだ。

調布駅前には鬼太郎がサッカーしている絵柄のバスがあった。
これに乗っていたのではない。
こうして、調布を後にして新宿へ戻っていった。
なんだか普通に観光しちゃったな。
次回、採集紀行伝 東国演義
第11話「明治神宮」
いざゆかん、民のために!