コビチャニガイグチ | 三十九さんの部屋

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コビチャニガイグチ(媚茶苦猪口) Tylopilus otsuensis Hongo

担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱ハラタケ亜綱イグチ目イグチ科ニガイグチ属
tylopilus ティロピルス(ギリシャ語の硬皮+帽子より)
otsuensis オーツエンシス(大津産の)
Hongo (命名者の本郷次雄)

夏~秋にアカマツ・コナラ林などの地上に発生する中型~大型きのこ。
カサは半球形からほぼ平板状に開く。
色はオリーブ色~オリーブ褐色で、表面は粘性なくビロード状。
柄は長さ7~10cm、太さ1.5~2cm。円柱状か棍棒状。
カサと同系統の色で暗オリーブ色~暗オリーブ褐色の縦条線がみられるが網目はない。
肉は白色だが空気に触れると淡赤色から淡褐色に若干変色する。
味には苦みがないという。
管孔は最初黄色みを帯びた白色でのちに汚黄色となり傷つくと褐変する。
孔口は細かく管孔と同色だがカサの縁のほうではオリーブ色を帯びる。
似ているオクヤマニガイグチは苦みがあり、傷つけても変色しない。
「大津産の」とは命名者の本郷次雄氏が滋賀県大津市の人で、地元で採取した標本をもとに新種記載したからか。
2011年7月、山口県で撮影。

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最初の2枚はちょっとぶさいくな標本だったが、こっちは整った形をしている。
朽ち木に潜んで冬虫夏草の餌食になりそうな虫に柄を食われている。

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傷ついた管孔が褐色に変色している。