![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190819/20/sanjukyu/4a/2f/j/o0640042714543496079.jpg?caw=800)
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190819/20/sanjukyu/6e/b9/j/o0640042714543496085.jpg?caw=800)
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190819/20/sanjukyu/d5/0c/j/o0640042714543496095.jpg?caw=800)
ヒトヨタケ属の一種 Coprinopsis sp.
担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱ハラタケ亜綱ハラタケ目ナヨタケ科ヒメヒトヨタケ属
coprinopsis コプリノプシス(Coprinus(ササクレヒトヨタケ属)+opsis(類似))
ヒトヨタケの仲間といえば、細長い柄に玉子型のカサがつき、やがてカサの周辺部が反り返るくらいに開いて黒くなり、液状に溶けてしまうことで胞子を散布するというのが多い。
写真のものは2007年に京都御苑のきのこ観察会で見られたもの。いずれも切り株や倒木などの朽ち木から束生している。
全体が淡灰色でカサ表面には同色のささくれ状鱗片がある。
ヒダは最初白色から黒色となり、液状となる。
そういう特徴から、これは「ホソネヒトヨタケ(C.rhizophorus)」かもしれない。
3枚目はことごとくカサが溶けてしまい、柄だけが残ってなんだかもやしの束みたい。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190819/20/sanjukyu/4d/56/j/o0640042514543496100.jpg?caw=800)
切り株の断面から出ている。
ヒトヨタケの仲間は成長すると1日でカサが溶けてなくなってしまうため、「一夜茸」と呼ばれる。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190819/20/sanjukyu/4f/8e/j/o0640042714543496108.jpg?caw=800)
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190819/20/sanjukyu/80/76/j/o0640044514543496115.jpg?caw=800)
ヒトヨタケの仲間はかつて、ヒトヨタケ科のヒトヨタケ属だった。
「ヒトヨタケ属」だが、その基準種は「ササクレヒトヨタケ」だった。
しかし、分子系統の分析では、ササクレヒトヨタケとヒトヨタケが別系統のものであるとわかり、
ササクレヒトヨタケはハラタケ科へ移動し、同時にそれを基準種とするヒトヨタケ属は「ササクレヒトヨタケ属」としてハラタケ科の所属となった。
残るヒトヨタケの仲間はナヨタケ科のヒメヒトヨタケ属となった。
同時にヒトヨタケ科だったナヨタケ属やヒカゲタケ属(ワライタケの仲間)もナヨタケ科となった。
ササクレヒトヨタケを基準種とするササクレヒトヨタケ属がかつてのヒトヨタケ属のラテン語表記「Coprinus」を受け継いだため、
ヒメヒトヨタケ属のラテン語表記は現在は「Coprinopsis(ササクレヒトヨタケ属に似た)」になってしまった。
よく似たササクレヒトヨタケとヒトヨタケは他人のそら似だったのだ。