九州紀行19 | 三十九さんの部屋

三十九さんの部屋

いざゆかん!民のために!

きのこ歴30年。
その歴史の中でひときわ自分の記憶に刻まれ、そして後の世に語り継ぐかもしれない旅がある。
西暦2011年、日本は菅総理の時代。
菌学会は東北、関東、西日本3つの支部が互いに研鑽を競い、
荒ぶる猛者?が野山を駆け巡っていた。
西方紀行伝 南国演義!

少し前までは少年は外で遊んだ それが彼らの日常だった

ゲームと話すより泳いでる魚捕まえ きのこの名前など覚えたものだ
これはなに?彼が尋ねる ハツタケと我は答える
そのときすでに我は 少年を道連れにしている
先探しているから 迷わずに付いておいで
名前調べる頃を見計らい 図鑑出してあげるよ

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一夜明けて、5月2日。今日は太宰府へ向かう。
数年前に東京、京都、奈良につづく九州国立博物館がオープンした。
その初年度は「阿修羅展」がたいへん賑わったが、いちど見てみたいと思っていた。
これは博多駅の昨日とは反対側から見たところ。

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新しくなった博多駅構内の通路にはこんな壁面タイルがある。
けっしてトイレではない。

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陶磁器の産地・有田を意識してこういうのを作ったのだろう。
白地にコバルトの染め付けになっている。
タイルには樹木や草花、鳥や昆虫などの生き物が描かれている。
よく見ると、絵柄もまちまちでなんだか子どもが描いたように見える。
なかにはなんか鳥というよりも怪獣みたいなのもいる。
ちなみにきのこはスルーされていた。

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JR九州では「スゴカ」というICカードを使っている。
東京では「スイカ」、関西では「イコカ」。
九州だから、「すごか~」が語源なのだろう。
やはり「スゴカはすごかカードばい」とかいうのだろうか。

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九州国立博物館は太宰府にある。
太宰府とはもともと古代に九州に設置された政庁。
いまは天満宮があることで知られる。
博多はJRの駅だが、太宰府は西鉄の駅。
だから、太宰府に行くためには西鉄に乗るのだが、博多方面からは、同じ福岡市内の西鉄天神駅から乗ることになる。その西鉄天神駅は博多駅からちょっと離れているが、地下鉄で移動する。
西鉄太宰府駅は天満宮を意識した外観になっている。

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太宰府天満宮と九州国立博物館は隣接しているので、天満宮に向かえば博物館にも行ける。

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駅から天満宮への門前町は道の両側に商店の並ぶおもむきある町並みになっている。
電線も地中化されているようだ。

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通りの両側には土産物屋が多いが、なんで太宰府で鬼太郎なのか?
そのとなりに古めかしい「梅園」と書かれた巨大な看板の店がある。

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店には「うその餅」なるものが売られている。

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「うそ」とはなんだと思ったら、鳥の「ウソ」がモデルのようだ。
じゃあ、なんで「うそ」なのだろうと思ったら、ちゃんと天満宮の神事に由来するそうだ。
そして木製の「木うそ」という工芸品もある。
なんか欧州のかつらをかぶった貴族のヘアスタイルみたい。

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第20話「神牛の秘密」
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