ハラタケ目の「ハタケキノコ」でふれたように、2004年は千葉県の清澄で開催された菌学会の観察会に参加した。
博物館からプレジデント先生らといっしょに一路、清澄を目指して車を走らせていた。
その途中でハタケキノコが発生している様子を目撃。
途中、「くるり」という場所で昼食となった。

なにかあやしげな場所。
商店街と書かれていても、中はまっくらにしか見えない。
典型的なさびれた商店街の古いアーケード。

あやしげだが、こういうところにこそ隠れた名店?があるのでは?
ということでここで昼食。
たしかにここの中華やさんはうまかったが。

観察会はここ「清澄寺」境内の宿坊を宿舎として開催された。
このあたりには東大演習林がある。
この清澄の山はヒルが多いことでもしられ、そうした恐怖を産まれてはじめて体験することになった。
話には聞いていたので、ヒルを忌避する「ヤマビルファイター」という薬を持って行き、それでも長靴を這い上ってくるヒルにはエアサロンパスを吹き付ける。
中には長靴に生理食塩水をぶっかける人もいる。
このときはあいにく雨で、ヒルがより活発に活動する状況にあった。
とにかく、じっとしているとヒルが這い上がってくるので、落ち着いて写真など撮っていられない。
この日は雨が強く、あちこちで崖崩れなども発生していた。
そうした中でも採集会は実施され、おのおの演習林の中を探索していく。
このときはプレジデント先生や青いつなぎがトレードマークのきのこ写真家もいっしょにみんなとはちがうコースへ行ってみることにした。

車を走らせる林道はやはりところどころ岩が崩れ落ちている場所があった。
あるところで、崩れた石が散乱している場所があり、いやな予感がしたが、
そこを突破しようとしたところ、見事に車が石に乗り上げて身動きがとれなくなった。
この写真は車が乗り上げた岩を人力で砕こうとしてツルハシをふるっているところ。
ここでも常に体を動かさないと、ヒルがすいついてくるおそれがある。

しまいには演習林の管理人がトラクターで救援にやってきて、岩を片付けてどうにか脱出することができた。この日は結局これで1日が終わってしまい、きのことりどころではなかった。
そして、集合場所である同定会場におもむくと、すでに同定会も終了してだれもいなかった。
ちゃんちゃん
このときのようすは次の年に発行された千葉菌類談話会会報に書かれている。