
ハカワラタケ(歯瓦茸) Trichaptum biforme
担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱タマチョレイタケ目所属科未確定シハイタケ属
trichaptum トリカプトゥム(固着した毛)
biforme ビフォルメ(2形の)
夏~秋に広葉樹の枯れ木に発生。小型~中型で多数重なるように発生する。
カサの厚さは薄く、半円形から扇形で乾燥すると下に巻き込む。
表面は類白色~淡灰褐色で密毛に覆われて環紋をあらわす。
肉は類白色で強靱な革質。
幼菌時に管孔状の子実層托はやがて薄歯状になり帯紫色~淡褐色又は類白色。
木材を白色腐朽させる。
2011年1月30日に京都市内で採取。
図鑑に掲載されている典型的なものはカサ表面がもっと類白色地に褐色の環紋や縁が紫になっているもの。カサも半円形や扇形だが、この写真のものは全体が類白色で環紋がほとんどない。
一カ所から出たカサが多数集まるようになり葉ボタン状になっている。
従来は全体が類白色のものを「シロハカワラタケ」として区別していたそうだが、国際的には区別されていないという。
近縁種のウスバシハイタケは子実層托はおおまかな鋸歯状になる。
この日は寒くて乾燥しているので、カワラタケやヒイロタケ、ホウロクタケやこういうものしか目に付かない。

カサ表面には毛が密集していてビロード状。

毛のように見えるが、細かい薄歯状。
