


ムジナタケ(狢茸) Psathyrella velutina
担子菌門ハラタケ亜門ハラタケ綱ハラタケ亜綱ハラタケ目ナヨタケ科ナヨタケ属
psathyrella プサティレラ(壊れやすい)
velutina ウェルティナ(ビロードのような)
夏~秋に庭園や草地、道ばたなどの地面に発生。
小型~中型のきのこ。
全体的に茶褐色、カサ表面に繊維状鱗片があり、特に周辺部に被膜の名残の繊維がフリンジ状につく。
ヒダは灰褐色から胞子の成熟に伴い暗紫褐色になり、縁が白っぽい粉状で密。
柄の表面もカサと同じように繊維状鱗片に覆われる。
「ムジナ」とはアナグマのことであり、また、狸やアナグマなどを総称した呼び名でもある。
なるほど、色や表面の繊維などが獣のようでもある。
さほど珍しいきのこではないが、写真のもの、2枚目と3枚目はアスファルトと縁石の隙間から出てきた「ど根性きのこ」。そういえば、ちょっと前に大根とか「ど根性」シリーズがはやったことがあったが、最近は聞かない。流行とは熱しやすく冷めやすいものだ。
ヒトヨタケなどがアスファルトを突き破って出てくる「ど根性きのこ」は昔から知られているがあまり注目されたことはなかったような。
もろくてやわなかんじのきのこなどが堅いアスファルトを突き破るのだから、一点突破とはいえ、その圧力はたいしたものだ。