「主。俺たちって、本体を持って出陣するじゃん?。それで歴史修正主義者と戦う事が役目だよね?。そうすると、繰り小刀丸は役目が違うってことだよね?。自分の本体で、えっと、舌を削るのが仕事になるのかな??」
お疲れ様でした、と燭台切光忠が改めてお茶を持ってきてくれいた。
内緒のお菓子を繰り小刀丸にあげると、彼は不思議そうにしていた。
食べるものだよ と教えてあげると、首を小さく傾けながら、それを口にする。
とても甘い味が口の中に広がり、繰り小刀丸は驚いたが、やがて頬を緩めた。
そんな様子を見ながら、審神者は答える。
「うん、そうだよね・・・。繰り小刀は舌を作る刀だから、刀剣男士としての在り方が同じなら、そうなるかな?」
審神者は新しいお茶を口にした。
先ほどとは違うお茶だった。光忠の細やかな配慮が感じられる。
「じゃ、道具を持ってこようか?。繰り小刀丸にやって貰うのも良いんじゃない?」
光忠は言うなり立ち上がった。金属の箱に入った一式でいいんだよね?と審神者に確認する。
審神者はいつもこっそりやってるのを見られてたんだ!と恥ずかしげに頷き、繰り小刀丸は嬉しそうに光忠を見上げた。その手にはいつの間にか自分の本体が握られている。
「えー、じゃあさ。その篳篥っての、吹いてみてよ。俺聞いたことないし〜」
「そうだよ!。君が演奏してるところ、僕も聞きたいな。金属の箱の隣にある小さい箱に楽器入ってるよね、一緒に持ってくるよ!」
光忠は返事も待たずに部屋を出ていった。
えっ?、ちょっと待ってよ!?と慌てる審神者を、加州清光は少し意地悪な目で見つめた。
