🌾こないだの妄想の続きです(笑)🌾
新しい『堀川国広』が顕現しても、当番表に名前の追記(新堀川国広とか堀川国広②とかそういうの)はなかったので、僕と新しい『堀川国広』は一緒に当番をやった。
自分の面倒は自分で見ろという事なのか。
よく分からないが、初めはあまり良い気はしなかった。
が、色々説明したり分からないところの質問を受けたりしても、ストレスはそれ程感じなかった。
むしろ相手が何につまづいているのか、何をどう説明すれば分かりやすいのか、手に取るように分かるのだ。
流石同じ名前を冠する存在同士だと、思わず感心する。
自分がこの本丸に来て疑問に思った事を、前もって説明しておくのが一番効率が良いやり方なのも分かった。
彼も、どうやら同じようにストレスフリーでいるようで、すぐに打ち解けることが出来た。複雑な気分はすぐに何処かに行ってしまった。
だから、彼が兼さんの隣にいる事も不愉快ではなくなり、むしろ一緒に兼さんをからかったりもした。
兼さんもその状況を楽しんでくれているようで、僕は楽しかった。
そして、その日は来た。
彼は主さんから通達があった事を兼さんにだけ告げ、居なくなった。
分かっていた。
この本丸はまだ設立されて間もない。
あらゆるものに余裕がなかった。
資材も、お金も、食料も。
必要最低限で回していく必要があり・・・つまりはそういう事だった。
彼はとある男士に錬結されたのだと、その場を見守っていた兼さんから、後から聞いた。
淡々と話す兼さんに少し違和感を感じて、僕は尋ねた。
「・・・兼さんは、寂しくないの?」
新しい男士が来て仲良くなっても、他に同じ刀剣男士がいたら錬結・集合される事が多い。新しい兼さんが来て、その兼さんがそうなるとしたら。僕はやっぱり寂しくなると思う。
そもそも世の中に一つしかない刀剣のはずが、この本丸だけでも複数振りあったりする。他の本丸も合わせたら無数にあるのだろう。
それは一体どういう事だ。
「そうだな」
兼さんは、遠くを見るような、それでいてどこにも焦点を合わせていないような目で、小さく答えた。
「俺は、それも救いだと思う」
兼さんの語るところによると、僕はこの本丸に来た二振り目の『堀川国広』なのだそうだ。
一振り目の『堀川国広』は兼さんより前にここにいて、新しく来た兼さんにこの本丸のことを色々教えてくれ、何かと世話を焼いてくれていたのだとか。
出陣で殆どのメンバーが重傷を負う中、新しい敵が現れて・・・一振り目は兼さんを庇って折れたのだそうだ。手入れ部屋に運ぶまでもなく、それは確定的なものだったという事だ。
「だから、よ。お前がここに顕現した時は安堵したし、嬉しかった。一振り目を忘れるこたぁねぇが、それは間違いねぇ」
兼さんは、僕の頭にポンと手を置いた。優しい手だった。
「俺たちはモノだ。モノだから、本来細かく考える必要なんざねぇんだよ。・・・こうやってヒトの体を貰って顕現したはいいが、長い年月を過ごす俺たちにとっちゃ、中々難儀だな。」
いつのまにか涙を流してた僕の頬を、兼さんはその優しい手で拭ってくれた。
🌾終わりです🌾
習合とか錬結とか、心苦しいけれど。
レベリングでめっちゃ刀剣落ちてて。。。
習合したら、その刀剣のヒトの体の安定感が増すのだと思うようにしてます、はい。