自家製のラム酒入りバタークリームに、シナモン、ぶどうが入った緑色のパッケージが目印の菓子パンは、境港のソウルフード「ブドーパン」。
製造・販売元である伯雲軒は、1897(明治30)年に菓子製造業として創業。戦後、配給パンを製造したことを機会に業態転換して現在に至る。
その伯雲軒が今月3日、2022(令和4)年3月25日を以て廃業することを発表。
それを知った境港市民がブドーパンを求めて殺到。
市内のスーパーなどで山と積まれていたブドーパンが姿を消すというちょっとした騒動が勃発しているとかしていないとか…
いつものまるごうターミナル店でブドーパンを買い求めに訪れたところ、いつもは山積みの棚がカラッポ。
令和のブドーパン騒動は本当だったのか…
そこで地元ならでは、工場で分けてもらうという裏技を発動させてみた。
伯雲軒の所在地は水木しげるロードの一筋境水道寄り。
ゲゲゲの妖怪楽園の真裏の路地を入った右手。
工場小売は月・水・金の14時から16時30分。
同社のホームページでも告知されているが、工場小売にもお客が殺到することが予想されるため、確実な入手には予約必須。詳細については、ホームページ参照。
京極夏彦さんが工場を訪れて大人買いしたといふエピソードからブドーパンが世間一般にも広く知られることになった。しかし伯雲軒の真価を味わうなら最高級食パン「キング」。
一般には知られていないが、編集者のUさんが来境した際やSおじさんが上京の際、水木しげるさんへの手土産に買い求めたのがこの「キング」。
一日限定10本、マボロシのパン。
◇概要
名称=有限会社伯雲軒
所在地=鳥取県境港市末広町70番地
TEL=0859-44-0565
小売営業日=月・水・金
営業時間=14時00分~16時30分
ホームページ=境港 ブドーパンの伯雲軒 ホームページへようこそ。