湯梨浜町宮内の御冠山中腹に鎮座する倭文神社の御祭神の一柱、下照姫命の御神徳のひとつが安産。

 

同社は県内一安産に御利益があると信じられ、戌の日には多くの安産祈願の参拝者で賑わう。

 

その参道に鎮座する巨石あり。

 

 

傍らに立つ石碑には「安産岩」の文字と由緒書き。

 

 

昔常に難産に苦しむ婦人が願をかけ 満願の日に下照姫命が姿を現され 参詣の帰途この安産岩で簡単に出産し 爾来安産岩と称するようになったと云う

 

以上、石碑より全文転載。

 

下照姫命の名前の由来は、下々の世界を照り輝かせるほどの美貌の持ち主であったからだと云われている。

 

それを裏付けるように、大国主命が治める葦原中国の収奪を目論む高天原の天照大御神が、二番目の使者として遣わした天稚彦(あめのわかひこ)は、大国主の娘である下照姫命の美貌に心奪われて、自らの役目を忘れて結婚し、出雲の民になってしまったというエピソードがある。

 

近年、下照姫の美貌に肖り、女子力アップの御利益を求めてだろうか、女性の参拝者が目立つ。

 

安産岩の脇、草に埋もれるように鎮座する小さな石の祠。

 

 

安産岩の斜交いにも巨石あり。

 

 

夫婦岩。

 

 

由緒書きのようなものはなく、詳細は不明。

 

 

たぶん誰かが調べてくれるはず。

 

 

たぶん、だけどな・・・

 

◇概要

名称:安産岩

所在地:鳥取県東伯郡湯梨浜町大字宮内 倭文神社参道

駐車場:普通車20台、バス2台 ※倭文神社駐車場利用

●アクセス

自動車:米子自動車道湯原ICより80分|中国自動車道院庄ICより100分|山陰道はわいICより10分

鉄道:JR西日本山陰本線松崎駅下車約3km徒歩35分|自動車5分