岡山県倉敷市の茶屋町駅から瀬戸大橋を渡り、香川県綾歌郡宇多津町の宇多津駅に至る全長31.0kmの本四備讃線(愛称「瀬戸大橋線」の一部)には起終点を含めて6駅がある。
そのうち3つの無人駅が無骨なコンクリート打ちっ放しの高架駅。
上の町駅は起点から数えて4番目。
児島駅管理の無人駅で、相対式ホーム2面2線を持つ3階建ての高架駅。
東に岡山県道276号宇野津下之町線、西を倉敷市道3029号沖熊稗田線が走っており、いずれも交通量は多い。
なお、駅ロータリーは市道側のみ。
中国地方5県にまたがる全長約2,200kmの長距離自然歩道「中国自然歩道」のコース途上に位置している。
ひと駅南の児島駅とを結ぶ5.4kmコースは「児島の歴史を探るみち」、ひと駅北の木見駅とを結ぶ13.1kmコースは「由加さんの自然と歴史を訪ねるみち」。
周囲は住宅密集地で、食品スーパーやドラックストア、コンビニエンスストアなどが立地しており生活至便。
このため乗降客数は無人駅の中では断トツに多い。
ICカード乗車券の利用が可能で、高架下に簡易式の自動改札機と近距離切符のチャージ対応の自動券売機、また、飲料の自動販売機が自動券売機横と階段踊り場の2箇所に設けられている。
1階東側に男女兼用のトイレがある。
ホームは上下線とも屋根とベンチを設けただけの簡素な造り。
おわかりいただけただろうか?ベンチの後ろの掲示板に怪しい影。
夜になるとあやかしの者が抜け出してくるという(ウソ)
分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。
北を福南山トンネル、南を児島トンネルに挟まれている。
電車の停車は上下線共、概ね1時間に1本。
各駅停車電車のみ停まる。
車両のほとんどが国鉄115系。
最近は見ない「湘南色」。
JR西日本213系もたまに見かける。
快速マリンライナーは華麗に通過。
快速マリンライナーの停車は、早朝および深夜の一部の便のみ。
人々はこれを奇跡という。
ホームから見える千木の付いた屋根。
駅の真北、現道沿いの小高い山の頂に素戔嗚神社が鎮座する。
インターネット上の噂によると心霊スポットのようなものだとか・・・
◆施設概要
【名称】上の町
【所在地】岡山県倉敷市児島上の町2-60-2
【所属事業者】西日本旅客鉄道株式会社
【所属路線】本四備讃線(瀬戸大橋線)
【キロ程】9.7km(茶屋町起点)※岡山から24.6km
【駅構造】高架駅
【旅客ホーム数】2面2線
【乗降客数】449人/日(2019年)※降車客含まず
【開業日】1988(昭和六三)年3月20日
●周辺施設
倉敷市立短期大学 約1.3Km 徒歩15分
素戔嗚神社 約200m 徒歩2分
由加山蓮台寺 約4.5km 徒歩55分