銀座四丁目交差点に立地する三越銀座店の開店は1930(昭和五)年4月10日。

 

 

銀座の顔である同店の交差点に面したエントランス上部、季節や催事に合わせた懸垂幕が見られた。

 

 

その外壁に昨年、巨大なレリーフ「銀座シャンデリア」が誕生した。

 

 

デザインは従業員から公募し、審査の結果1位と2位に選ばれた「シャンデリア」と「ゲート」を組み合わせ、銀座のイメージ「キラキラ感」や「グレード感」を表現。シャンデリアの灯りは光ファイバーのLEDライトを埋め込んだもので、それを囲むアーチはゲートを模し、壁面のパネルには中央区の木「柳」と三越のシンボル「ライオン」を意匠として採用した。季節やイベント、時間などに合わせて多彩な発色が可能で、昨年11月21日から点灯が開始された。

 

2010(平成二二)年9月11日の新館(東館)開業により、売場面積が2万3千平方メートルから3万6千平方メートルへと約1.6倍に拡大。以降、地域一番店の座を松屋銀座店から奪取した。また近年、訪日外国人の急増による恩恵を享受した結果、インバウンドの売上が30%強を占めるまでに至り、2018年度(18年4月~19年3月)の売上高が911億8千9百万円に上り過去最高を記録。ところが今年に入ってからの新型コロナウイルス感染拡大によるインバウンド需要喪失による売上の大きな落ち込みを記録。また銀座とその周辺のエリアの再開発は活発で、その正負の影響が予想される。当店ではEコマースと上顧客に対するおもてなしの体制強化、従業員の働きやすい環境も追及して反転攻勢に出ている。

 

◇店舗データー

〇2017年度

名称=三越銀座店

所在地=東京都中央区銀座4-6-16

TEL=03-3562-4111

営業時間=10時00分~20時00分、11時00分~21時00分、11・12階レストラン11時00分~午22時00分※店舗により営業時間が異なる※新型コロナウイルス感染拡大の影響により営業時間が変更になる場合有、ホームページで要確認

売場=本館B4~8F・RF|新館(東館)B3~12F

売場面積=36,626平方メートル

年商=87,862百万円

売上順位=16/199(17年度百貨店店舗別売上ランキング)

ホームページ=銀座三越 | 三越 店舗情報

※参考資料

〇2000年度

名称=三越銀座店

売場面積=24,056平方メートル

年商=67,841百万円

売上順位=27/1000(00年度大型店舗ランキング)

 

◆参考文献

『流通・サービスの最新常識2019 日経MJトレンド情報源』 日経MJ(流通新聞)編 日本経済新聞出版社発行

『流通経済の手引き2002年版』日経流通新聞)編 日本経済新聞出版社発行

「月刊ストアーズレポート」2020年10月号 ストアーズ社発行

「月刊ストアーズレポート」2019年6月号 ストアーズ社発行