遥照山登山道にひっそりと佇むでっかい岩。

 

 

その名は「鬼の手形岩」。

 

 

旧金光町が岩の前に設置した看板に由緒が記されている。

 

鬼の手形岩

 

(表面の凹凸が鬼の手形に見える)

【伝説】 むかし、力じまんの鬼が大岩を池に投げこもうとしたが、届かずに道の上へ落ちてしまった。困った村人達が力を合わせて、この大岩を動かそうとしたが、びくともしない。この様子を見ていた鬼は、もとに返してやろうと、大岩を投げたが、なかなかもと通りにならない。そこで、鬼は満身の力をこめて思い切り投げつけると、大岩は山の中腹にめりこんだ。手が痛いので見ると手の皮が破れ血がにじんでおり、岩には手の型がはっきりとついていた。

 

以上、案内看板全文転載。

 

鬼の手形岩は、蘆屋道満の墓から徒歩6分の至近にあるが、現地への道標はないので自力で進め。途中、農作業をされている地元の方たちと遭遇し、岩の所在を尋ねれば親切に教えてもらえるので、心配は無用。

 

道満の墓より北にまっすぐ。

 

 

幅の狭い農道に沿って歩く。

 

 

左右から藪が迫ってくるが、怯まずに進め。

 

 

木のトンネルを抜けると、変形四叉路。

 

 

右に下る。

 

 

またもや現れた木のトンネル。

 

 

その先のY字路を左に下ると川。

 

 

橋を渡って左に進んでいると、T字路に道標現る。

 

 

この先、橋の向こうに道標。

 

 

くねった道の先、山に入る。

 

 

あとは道なり。

 

 

うら寂しい登山道を行け。

 


ここを越えた先。

 

左手山腹にそれはある。

 

 

鬼の手形岩。

 

 

左下部の凹凸が手形の様に見えよう。

 

 

手形です。

 

 

鬼の手形岩の手前に興味深い大岩が在る。

 

 

大岩を割って伸びる木に生命の神秘と力強さを感じる。

 

 

こちらは特に看板などは設置されていないが、鬼の手形岩よりもインパクト大!?なので気づかずにはいられないはず。

 

◆概要

名称:鬼の手形岩

所在地:岡山県浅口市金光町占見

アクセス:JR金光駅下車北口より約1キロメートル徒歩約20分

備考:駐車場なし

 

◆参考資料

浅口市ホームページ/市内の文化財に関連する冊子・リーフレット

岡山県浅口市観光ガイド(pdf)3.5MB

浅口市文化財ガイドマップ(pdf)2.2MB