造山古墳周辺には、榊山古墳(第1号墳)や千足装飾古墳(第5号墳)など大小6基の陪塚が築造されており、被葬者の一族か、有力な従者の墓だと考えられている。

 

 

第4号墳は、直径35メートルの円墳、あるいは前方後円墳で、墳丘端から円筒埴輪と家・短甲等を象った形象埴輪が出土している。

 

 

第5号墳・千足古墳は、全長約80メートル、後円部径約60メートル、高さ6.8メートル、前方部幅約25メートル。

 

 

墳丘は後円部3段、前方部1段築成の帆立貝形古墳。

 

 

5世紀前半の築造、吉備地方で最古型式の横穴式石室が築かれ、石室内には直弧文の刻まれた石障がある。

 

 

鏡・碧玉製勾玉・鉄鏃・埴輪などが出土している。

 

 

造山古墳の陪塚として1921(大正一〇)年国の史跡に指定(指定名称「造山古墳第五古墳」)。

 

 

岡山市が築造当時の姿に復元する事業を2015年に開始。

 

 

墳丘に登れるよう整備し、埴輪を50基程度並べ、トンネルを設けて石室内部を見学可能とする。

 

2018年完成予定だったが、同年の豪雨災害により工事中の盛り土が流出し、完成が大幅に遅延。

 

第6号墳は、直径30メートルの円墳。

 

 

周辺に整備されている中国自然歩道からは、古墳や長閑な吉備路の風景を楽しみながらの散策が可能。

 

 

古墳周辺の道沿いの畑には風呂桶が設置され、湯に浸かりながら古墳の鑑賞が可能となっている!?

 

 

前門の造山古墳。

 

 

後門の千足古墳。

 

 

ウォータースライダー付きの豪華な風呂まである!!

 

 

あゝ、楽しや、楽し。

 

◆概要

名称:造山古墳 陪塚

所在地:岡山県岡山市北区新庄下

形状:円墳あるいは前方後円墳、帆立貝型

規模:約30~80メートル

築造時期:5世紀前半

被葬者:吉備政権首長に関係する者(推定)

史跡区分:国の史跡「造山古墳 第一、二、三、四、五、六古墳」

指定文化財:

駐車場:有

●アクセス

自動車:岡山自動車道総社ICより約3キロメートル・10分

電車:JR桃太郎線備中高松駅下車徒歩約40分