四国の玄関口を自称する高松港と小豆島の玄関口を自称する土庄港との間、およそ22キロメートルを約60分で結ぶカーフェリーは1日15往復運航。運賃は大人片道690円・小人350円で、それぞれ往復割引も有(※発売日から1週間有効)。自動車については車輌車長1メートル刻みで運賃変動(※旅客運賃1名含む)。その他、自動二輪車・原動機付自転車・自転車(※いずれも旅客運賃1名含む)などの乗船も可。

 

8月のある日、JR高松駅・高松シンボルタワーから高松港旅客ターミナルビル2階を経由して、回廊や通路などを意味するコリドーを伝ってのりばに向かう。

 

 

途中、入港中の乗船予定のフェリーが見える。

 

 

高松港15時10分出港の「第二しょうどしま丸」(総トン数994トン・小豆島フェリー)

 

・・・ハズレだ(コノカンソウ、ヘビーユーザーナラワカルハズ)

 

平日の通勤・通学時間帯を外して乗船したにもかかわらずキャビンはほぼ満席で、欧米系の旅行者が目立つ。

 

展望デッキから眺める高松の街。

 

 

JRホテルクレメント高松の左手から南に延びる「中央通り」は、サンポート高松玉藻交差点から栗林公園前交差点に至る全長2.4キロメートルにおける国道30号及び国道11号の愛称。

 

 

幅員33~6メートル、全区間上下3車線で中央分離帯に214本のクスノキの大木が植樹されている。高松のメインストリートで「日本の道100選」や「新・日本の街路樹100景」のひとつにに選定されている。

 

北浜から出港してきた緑色の小型フェリーは、産廃の島からアートの島へと生まれ変わった豊島(てしま)へ向かう多目的海上輸送船「しょうえい」(総トン数99トン・豊島フェリー)

 

 

月曜日から金曜日までの平日に限り、1日1便のみ不定期貨物船として運航しているが、チャーターも可能。

 

本船の出港と入れ替わりに入港してきた「なおしま(2代目)」(総トン数1,099トン・四国汽船)。

 

 

往時と比較するとフェリーダイヤの減便に次ぐ減便で、入出港する船舶が激減してしまったとはいえ、個性豊かな他船社のフェリー・高速艇と間近での離合を体験できることが高松港の醍醐味のひとつ。

 

本船と同時発の土庄港行き高速艇「オリーブマリン」(総トン数58トン・小豆島フェリー)

 

 

高松-土庄間を約35分で結ぶ高速艇は1日15往復プラス夜間便1往復就航。高速艇運賃は大人片道1,170円・小人590円で、それぞれ往復割引も有(※発売日から1週間有効)。

 

 

高速艇の所要時間は本船のおよそ半分で、料金はおよそ2倍。車輌等がなければどちらに乗船してもよいが、潮風を感じながらゆっくりと流れる瀬戸内海の景観を楽しむならフェリー推奨。

 

 

玉藻の城を後にして、過ぎる女木・男木、備讃瀬戸。

 

45分ほどで小豆島に近接、パワースポット「小瀬の重岩(こせのかさねいわ)」が見えてくる。

 

 

本船前方、土庄港15時45分発「しょうどしま丸」(総トン数1,255トン・小豆島フェリー)、同50分発オリーブマリンの折り返し便と「ひかり」(総トン数38トン・小豆島豊島フェリー)

 

 

ひかりは豊島行きにつき本船とは離合せず。オリーブマリンは小瀬の重岩西側で本船と離合。

 

 

続いて本船前方で「しょうどしま丸」と「にゅうおりんぴあ」(690トン・両備フェリー)が離合。

 

 

本船はしょうどしま丸が離合の後、にゅうおりんぴあを追って土庄港入港。

 

 

小豆島の玄関口・土庄港高速艇のりば前のロータリーから延びる通りが国道436号で、ここが福田港から続く同道陸上部分の終点。

 

 

ロータリー脇に立つのは、壺井栄の小説『二十四の瞳』に登場する大石先生と12名の生徒をモデルにした「平和の群像」で、題字の揮毫は鳩山一郎元総理大臣。

 

 

その横に小豆島の観光と交通の発展に貢献した小豆島バス元会長「堀本文次翁」銅像。

 

 

銅像の背後に茂るオリーブの奥は土渕海峡。

 

 

対岸に聳える「皇踏山(おうとさん)」には、村上水軍の埋蔵金伝説が残る。

 

海峡沿いの吉ケ浦岸壁には、全国各地から買い付けられてきた中古遊覧船などが係留されるちょっとした船の博物館。

 

 

今年の夏休みの記録は、これでおしまい。