鳥取県下には495(旧因幡国287、伯耆国208)の城が確認されているが、そのほとんどが戦国時代以前の山城や城館跡で、幕末に築かれた台場跡も含まれる。
米子市の南西部に位置する石井要害跡は、中世城館遺跡。
文化財保護の手立てが整備されていなかった1969年(昭和四四)年、住宅団地造成によって大半が無調査で破却され、石井団地が完成。八幡神社の境内地と腰郭一か所が残存。
団地造成に伴って設けられた街区公園「石井要害公園」。
鉄棒やすべり台、各種乗り物の遊具が設置されているが、現在は立入禁止。
近年、急傾斜地の崩落の危険性が高まったことから、県が対策事業を計画。
残存遺構の一部を破却し、法面の保全工事が実施される。
◆概要
名称:石井要害公園
所在地:米子市石井1120番地
分類:街区公園
面積:2,570平方メートル
供用開始:1970(昭和四五)年5月1日
アクセス:JR米子駅より自動車約5分、日ノ丸自動車榎原・米子高校線ほか石井下車徒歩3分