「ベタ踏み坂」こと「江島大橋」に似ているが、少し小さく見える「ミニベタ踏み坂」。
でも、なりは小さいが角度はそれよりも急。
ダイハツのテレビCMで「ベタ踏み坂」として紹介され一躍観光地化した江島大橋。バクハツ的なブームは去りましたが、今でも訪れる観光客は多く、大型連休中などは路上駐停車や車道に飛び出して無謀な撮影をする者が発生し、渋滞の一因となっている。
江島大橋の供用開始の15年前に、それよりも急角度の橋が完成している。
1984(昭和五九)年着工、89(平成元)年完成の「中海大橋」。
松江市東部、大橋川の河口に架橋された橋長は555メートル。
勾配は江島大橋の6.1%よりも急な7%。
勾配7%で勾配区間も長くなった理由は、架橋位置の大橋川が、松江港の港湾区域に指定され、500トン級の船舶が航行。そのため港湾法に基づき、船舶のマストの高さから桁下高、航路幅の協議及び港則法に従って航路標識等を海上保安部等と協議したため。
この橋梁設置に伴い、従来、矢田の渡しを利用していた高校生も、これを利用しての通学が可能になった。
■諸元
名称:中海大橋
設置場所:松江市大井町
設置年度:昭和58年度~平成1年度
設置事業者名:大井地区農林漁業用揮発油税財源身替農業整備事業
施設工事費:2,160百万円
寸法規格(構造)等
橋長:555m
全幅員:11.8m(車道幅員6m、歩道幅員2.25m両側)
橋格:1等橋
三径間T型ラーメン箱桁橋(ディビダーク)295m
四径間連続PC箱桁橋180m
二径間連続PC箱桁橋80m
散水融雪施設1式
◆参考資料