今月3日、 国税庁が相続税や贈与税の算定基準となる2017年1月1日時点での路線価を公表。

 

近畿地方で最も価格が高かったのは、34年連続で大阪市北区角田町・阪急百貨店前。

 

 

1平方メートルあたり1,176万円で、昨年より15.7%の上昇。

 

〇阪急百貨店前 過去3年間の推移

2014年 756万円 6.2%

2015年 832万円 10.1%

2016年 1,016万円 22.1%

※最高価格

1991年 2,830万円

 

路線価日本一は銀座5丁目の鳩居堂前で、昨年より10.6%上昇し、1平方メートルあたり4,032万円を記録。バブル期の3,650万円を大きく上回った。

 

 

松坂屋銀座店跡を再開発した「GINZA SIX」や東芝本社跡を再開発した「東急プラザ銀座」などの開業に加え、訪日外国人旅行者の増加などが要因と考えられる。

 

 

四丁目交差点に面する和光前や銀座三越前、昨年11月に開業した銀座プレイス前も鳩居堂前と同額を記録している。

 

 

〇鳩居堂前 過去3年間の推移

2014年 2,360万円 9.7%

2015年 2,696万円 14.2%

2016年 3,200万円 18.7%

※最高価格

1992年 3,650万円

 

都道府県別では、東京都、大阪府、愛知県のほか、北海道、宮城県、福島県、埼玉県、千葉県、神奈川県、京都府、広島県、福岡県、沖縄県の13都道府県で上昇。石川県と岡山県では横ばい。

 

都道府県庁所在地ランキング最下位は6年連続鳥取県で、最高路線価は鳥取市栄町の1平方メートルあたり11万円(前年比0.0%)。

 

 

島根県は同ランキング44位で、最高路線価は松江市朝日町の1平方メートルあたり13.5万円(前年比0.0%)。

 

 

東京一極集中の弊害ばかりが槍玉に挙げられますが、むしろ恩恵の方が絶大。東京の衰退は、その恩恵で何とか食いつなげている地方を真っ先に直撃。地方創生バブルなど、一炊の夢に帰することになるでしょうね。