正月より最初の日曜、美保関町片江地区で250年続く歳徳神を送る「墨付けとんど」神事が執り行われます。

 

今年は元旦が日曜だったため、第二日曜日の明日8日です。

 

午前10時ごろ、方結(かたえ)神社から担ぎ出された歳徳神の神輿は「チョーサダー チョーサー」の掛け声勇ましく集落を約2時間ほどを練り歩きます。

 

宮練りの際、かつてはおくどさんや風呂焚きの竃の煉った墨を地元の主婦らが、沿道の人々の顔に墨をつぎつぎと塗りつけていました。現在は竈や風呂を薪で沸かすことがないため、木炭の粉末や墨汁などが使われます。顔に墨を塗られたらその年は風邪をひかず、海難などにも遭わない御利益があるとされています。

 

 

地元の人のみならず、見物に訪れている観光客や取材のレポーター、スタッフに至るまで、容赦なく墨塗れにされます。

 

最後は神輿が海へと入り、新築した者や新婚の者、親當と呼ばれる世話役が海に投げ込まれます。

 

近年は取材に訪れているレポーターやカメラマンも海に投げ込まれることが恒例になっています。また、独身の者が海に投げ込まれると結婚できるというジンクスがあります。