2006年(平成一八)年3月末時点で完成している高松市内にある建造物(建築物・土木構造物)の中から高松商工会議所建設部会が選定した「高松建造物再発見50選」より漏れた建造物を個人的に拾遺したものを番外として順不同で紹介。なお、同所同部会とは全く関係ない非公式なものであることをご了承ください。

 

番外9.高松市役所

番町1‐8‐15

 

高松中央公園の北にそびえる40万県都行政中枢の塔。1928(昭和三)年に現在地に置かれました。現庁舎は1979(昭和五四)年竣工で、地上13階地下1階建、高さ54mの本庁舎と地上6階地下1階の議会棟から構成されます。

 

 

高松市は香川県の中央部にあって、讃岐平野の一部である高松平野に位置し、江戸時代に水戸徳川家が藩主として治めた高松藩の城下町として栄えました。北は瀬戸内海、南は四国山地に面した県庁所在地で、四国の政治・行政・経済の中心を自任し、国から中核市に指定されています。

 

 

かつて国鉄の宇高連絡船の発着地であったことから、四国の玄関口として四国を統括する国の出先機関のほとんどや、全国展開する大企業などの四国支社や支店、四国電力やJR四国など、四国全域を営業区域とするインフラ企業の本社などが置かれました。本州四国連絡橋児島・坂出ルートの開通(1988年4月10日)や同神戸・鳴門ルートの開通(98年4月5日)、それらに加えて高速道路網の整備などにより地の利が著しく低下。支社・支店の統廃合による企業の撤退や大都市への消費流失、阪神航路や宇高航路の撤退・縮小が相次ぎ、四国の玄関口としての地位が低下しています。

 

 

市内において町を「チョウ」と読むのは市中心部に多く、旧城下町時代由来の町名です。「マチ」と読むのは旧城下以外の市周辺部および郊外、編入された旧町村の大字に由来するものが多い。ただし、瑞祥地名や埋め立て地などの旧城下以外でも例外的に存在するものもあります。

 

※2016年12月~17年1月作成記事のため、記載情報につきましては、現在と異なる場合があります。