今から8年前の2007年11月下旬と7年前の2008年10月半ば、高松の北端より50ccのスクーターで、四国の秘境・奥祖谷を巡りました。いずれも日帰り、走行距離はおよそ300km。ちょっとアホ?いや、だいぶアホな所業です。

 

高松市内から国道32号を経由して約80km・2時間で到着する深山幽谷・大歩危峡。

 

大歩危峡 2008.10.12

 

道の駅大歩危の手前を西に入り、徳島県道272号上名西宇線を2kmほど進んだうら寂しい場所に妖怪出現!!

 

大歩危の児啼爺 2007.11.23

 

2001(平成一三)年11月に建立された高さおよそ三尺、児啼爺の石像です。

 

県道272号をさらに奥へと進んだ藤川谷川沿いの山城町上名地区は、妖怪伝説の宝庫。

 

大歩危妖怪村 2008.10.12
大歩危妖怪村 2008.10.12
大歩危妖怪村 2008.10.12
大歩危妖怪村 2008.10.12

 

道端や川の中に妖怪の木像が、迷い込んだ旅人を待ち構えています。

 

再び国道32号へ戻り、吉野川を渡って徳島県道45号西祖谷山山城線へと入ります。吉野川を渡ってすぐ左下に見えるのが、土讃線・大歩危駅。

 

JR土讃線大歩危駅 2007.11.23


県道45号を道なりにおよそ9km足らず進むと、徳島県道32号山城東祖谷山線に合流します。左に進路を取り、狭隘な道を6kmほど進んだ祖谷温泉のスグ先、断崖に突き出た岩の上に立ち200mの谷底へ向かって小便を垂れる小僧!!

 

祖谷の小便小僧 2007.11.23

 

かつて地元の子供やここを通った旅人達が、度胸試しにこの岩の上に立って小便を垂れたことから、この岩は「小便岩」と名付けられました。その逸話をもとに作られたのが、この小便小僧です。

 

小便小僧から再び県道32号を戻ること約8kmで、祖谷といえば「祖谷のかずらばぁしゃ~ゆ~らゆ…、うおい~の御膳みそぉ♪」のかずら橋に到着。

 

祖谷のかずら橋 2007.11.23
祖谷のかずら橋 2007.11.23

 

かずら橋から県道32号を東進し国道(別名 酷道)439号に合流、かずら橋から13~4km走った所で祖谷川を渡り、三好市立東祖谷中学校前を通って林道を登る。

 

かずら橋より約16~7km・30分で、平家の落人伝説が残るという、国選定重要伝統的建造物群保存地区「落合集落」が一望できます。

 

東祖谷落合集落 2007.11.23

 

当時、国道439号は豪雨による土砂崩れで通行止めの措置が取られていたため迂回路を通行し、偶然に発見しました。当時も結構有名な場所だったようです。現在は展望台が整備されています。

 

再び国道439号に合流後東進、約13km・30分、奥祖谷二重かずら橋の手前で、畑の中でギターを奏でる頭の尖がったとっぽいあんちゃんに遭遇。

 

奥祖谷の案山子の里 2007.11.23

 

当時、流行っていた芸人「はなわ」。の、案山子。

 

人間よりも案山子の数の方が多いという「奥祖谷かかしの里」。

 

奥祖谷の案山子の里 2007.11.23

 

み―――――んな案山子。では、ありません。画像中央に座っているのは、人間のおばあさん。このおばあさんが案山子の制作者です。訪れた数日前、関西でこの模様が放送されたということで、多くの観光客が訪れていました。

 

案山子の里から国道439号を東進、約3km・5分で「奥祖谷二重かずら橋」に到着。

 

奥祖谷の二重かずら橋2007.11.23

 

祖谷のかずら橋は魚井の御前みそのCM効果で、東四国民には絶大な知名度を誇ります。そのせいで陰に隠れたようになってしまっているのが奥祖谷二重かずら橋、不憫な子・・・。

 

奥祖谷二重かずら橋から国道439号を東進、約7km・20分弱で剣山の登山口に到着。

 

剣山 2007.11.23
剣山 2007.11.23

 

今から40年以上も前の1973年5月26日の朝、この近くで胴の直径約30センチメートル、体長約10メートルの大蛇が出現し、大騒ぎとなりました。

 

これより国道438号を貞光方面へ北進。

 

剣山・夫婦池 2007.11.23

 

登山口近くの夫婦池近くでも、大蛇を見たという人がいるということです。

 

これより進路、高松。延々と続く下り坂に、えらい高い場所まで登って来てしまったという後悔の念。その途上、西日に照らされ、黄色く輝く巨樹と山の斜面に立つ古民家。

 

つるぎ町一宇 2007.11.23

 

一宇あたりだと推測。これよりほぼノンストップ。

 

香川県内まんのう町内の右折ポイントを通りすぎてしまい、まんのう町造田付近で日暮れ、月の出。

 

まんのう町造田 2007.11.23
まんのう町造田 2007.11.23

 

遅い時間には絶対通りたくなかった首切峠を日暮れ後に通過。その先、夕暮れ時の大渋滞をすり抜けながら、17時30分頃、無事に高松市丸亀町に到着。しかし、肩パンパン、尻ジンジン。これで無事といえるのだろうか?