高松港頭にあった旧国鉄宇高連絡船(1910年6月12日‐1988年4月10日)バース跡に立つ高松港旅客ターミナルビル。

 

高松港旅客ターミナルビル 2006.03.25

 

その海側のファサードは、宇高連絡船のブリッジ(船橋)を模した形態をしています。

 

サンポート高松 2009.04.11
高松港旅客ターミナルビル 2007.07.28
高松港旅客ターミナルビル 2001.10.25

 

宇高航路のターミナルが並んでいた水城通りからもその威容が望めます。

 

全日空ホテルクレメント高松 2002.07.07

 

同ビルの開館は、JR高松駅及び駅前広場と同日の2001年5月13日。地上8階・地下2階建で、2階に理髪店と喫茶、5階以上のオフィスフロアに港湾関係事務所や一財や公財法人、民間企業、B2と4階には四国電力の地域熱供給施設が入居しています。

 

高松港旅客ターミナルビルフロアガイド 2014.11.19

 

3階には、宇高連絡船記念展示場があります。列車やバス、フェリーなどの待ち時間の合間に訪れるにはちょうどよい施設です。

 

宇高連絡船記念展示場 2014.11.19
宇高連絡船記念展示場 2014.11.19
宇高連絡船記念展示場 2014.11.19
宇高連絡船記念展示場 2014.11.19
宇高連絡船記念展示場 2014.11.19
宇高連絡船記念展示場 2014.11.19
宇高連絡船記念展示場 2014.11.19
宇高連絡船記念展示場 2014.11.19

 

宇高連絡船のパーツや模型、往時の写真などが展示されています。窓からは小豆島や直島航路のフェリーの発着が間近に見られます。

 

宇高連絡船記念展示場 2014.11.19

 

運がよければ、年に数回使用されるという5万トンバースに着岸している大型クルーズ客船を見ることができるでしょう。

 

ここを訪れたのは昨年11月。訪れた時には来館客はゼロで貸切状態。そのせいか館内の照明も消灯されており、薄暗い中での鑑賞となりました。なお、同館は休開館を繰り返しているようで、現在、開館しているかどうかは不明です。ひょっとしたら休館していたのかもしれませんが、その状態で立ち入れば、館内放送で警告を受けるはずです。それがなかったということは、開館してたのか???

 

瀬戸大橋開通後、衰退の一途をたどる高松の活性化の起爆剤として、2000億円の巨費を注ぎ込んでなお開発途上の街、サンポート高松。

 

サンポート高松案内図 2014.11.19
サンポート高松案内図 2014.11.19

 

街開きされた当初の2000年代初めごろまでは、多くのフェリーや高速船が発着し、それらを1日中眺めていても飽きないほど活気がありました。ここ数年、年に数回訪れる程度になってしまいましたが、その度にどんどん活気がなくなっていることに驚きます。あれだけの巨費を投下したにもかかわらず、この寂れ様。逆に考えると、それだけの投資をしなければ、もっと荒廃してしまっていたということか・・・。

 

◆高松港旅客ターミナルビル

所在地:高松市サンポート1番1号

設計:日建設計

施工:鹿島・竹中工務店・地崎工場建設共同企業体

建築主:香川県、四国電力

構造:RC造およびS造

階数:地上8階・地下2階・塔屋1階

高さ:57.1m

竣工:2001年3月

開館:2001年5月13日

 

◆宇高連絡船記念展示場

所在地:高松市サンポート1番1号 高松港旅客ターミナルビル3階

開館時間:9:00~19:00

入館料:無料

休館日:無休(但し長期休館の場合あり)