40年たらず前、小学校低学年の頃に見た絵本『うさんごろとおばけ』
鳥山石燕、土佐光信、川鍋暁斎の描いた妖怪をモチーフにしたおばけがたくさん登場します。
同書の出版は1977(昭和五二)年。絵本作家 瀬名恵子(現:せなけいこ)さんの著書です。
町か学校の図書館で借りた記憶があります。一度絶版になったあと、2001(平成一三)年に復刻、再び絶版になっています。
ふと思い出して探してた時期があるのですが、タイトルをこのように
×「うさごろうとおばけ」
〇「うさんごろとおばけ」
誤って覚えていたためたどり着けませんでした。
なぜに「うさんごろ」?
その答えは本書のあとがきにありました。
「うさんごろ」の名前は、柳田國男の「一つ目小僧その他」に由来します。
その時に唱える呪文が「なむ うさはちまんだいぼさつ。 あじゃらか もくれん きゅうらいす てけれっつの ぱあ。」
この本には三話が収録されており、三話目が「うさんごろうとおばけ」です。
お化けに会いたいうさんごろうは、新聞広告で貸家を探しています。その条件は「寺隣墓地付お化け見込み」。いまでいう事故物件。
さて、うさんごろうはお化けに会うことができたのでしょうか?
絶版のため入手困難ですが、お近くの図書館などで探してみてください。