メジャーな妖怪のひとつといえば「河童」
全国各地に出没したという伝説が残り、また多くの人たちに愛されている妖怪でもあります。
境港市内では、境港総合技術高校の北を流れる「才仏川」と、今回紹介する「下ノ川」のふたつの川に河童伝説が残っています。
その下ノ川がどこを流れているかというと、モノスゴ―――――く身近な場所を流れておりました。
その場所は、境港市役所前の道路の下!!
道路の下に川・・・?
道路の中央に延々と続く植え込みが見えますよね。
道路の中央に延々と続く植え込みが見えますよね。
実は、その下を川が流れております。
自動車で通るとまず気づきません。歩いて通っても分からないですね。
完全に暗渠化されているかというと、所々、流れを見せており、境港市役所前にぽっかりと口を開けています。
ぱっと見、わかりませんよね?
よーく観察してみると、プランターで通行止めにされた橋、その横に不自然なガードレール・・・
近づいてみると・・・
近づいてみると・・・
橋の欄干と三方向をガードレールに囲まれた水路・・・
浅いですが、確かに川が流れています。
この流れはどこへと続いているかというと、植え込みに沿って東の方角へと流れ、終には美保湾へと注いでいます。
この流れはどこへと続いているかというと、植え込みに沿って東の方角へと流れ、終には美保湾へと注いでいます。
道路から見るとただの植え込みにしか見えませんが、ちょいと覗いて見ると・・・
このように川が流れています。
コンクリートで固められ、川というより用水路といった趣ですね。
コンクリートで固められ、川というより用水路といった趣ですね。
流れは道路の真ん中を真っ直ぐに東へ続いています。
所々に橋が架かっていますが、道路には横断歩道もないのに誰が渡るんでしょうね?
ひょっとして!!河童の腰掛!?
ひょっとして!!河童の腰掛!?
再び道路の下へともぐり込み、次に顔をだすのは、ダイソー境港店の北側・・・
市役所方面を見ると植え込みが延々と続いているのが見えます。
河童が棲んでいたという川が、植え込みの下を流れていることに気づいている人ってどれぐらいいるのでしょうね?
その姿をあらわした下ノ川
その姿をあらわした下ノ川
川筋にかかる木がいいフンイキを醸し出しています。
川向こうは草が茫々としていてナニかが潜んでいてもおかしくはない様子!?
川向こうは草が茫々としていてナニかが潜んでいてもおかしくはない様子!?
少しと進むと川に下りられる階段を発見!!
河童の上陸専用階段なのか!?
川は延々と東へ・・・
川は延々と東へ・・・
ふり返ると
また延々と・・・
また延々と・・・
交通量の多い幹線道路や閑静な住宅地の脇を流れるこの川に、河童が棲んでいたということを記すものはありません。
水木さんは、2002(平成14)年10月26日に境港市で開催された「第7回世界妖怪会議」で、「昔、下ノ川は、土手がコンクリートではなく、草が茂っていたから本当に河童がいるような感じがしたものです。河童がおらんと気づいたのは小学校5年生の頃になってからですね。それまでは下ノ川の浮草取りに行くときは、河童に取られないように注意しました」と述懐されています。
現在では土手や川底はコンクリートで固められていますが、土手が土で川底も自然のままだったころは、深みやぬかるみ、複雑な水の流れがあり、子供が命を落とすことがあったのでしょう。
水木さんは、2002(平成14)年10月26日に境港市で開催された「第7回世界妖怪会議」で、「昔、下ノ川は、土手がコンクリートではなく、草が茂っていたから本当に河童がいるような感じがしたものです。河童がおらんと気づいたのは小学校5年生の頃になってからですね。それまでは下ノ川の浮草取りに行くときは、河童に取られないように注意しました」と述懐されています。
現在では土手や川底はコンクリートで固められていますが、土手が土で川底も自然のままだったころは、深みやぬかるみ、複雑な水の流れがあり、子供が命を落とすことがあったのでしょう。
密かに市内を悠々と流れる河童伝説を秘めた「下ノ川」は、今日もキミたちが訪れるのを待っている。
◇概要
境港市役所
境港市上道町3000番地