毎度ご来店くださいましてまことにありがとうございます。


妖怪に魅せられて30数年になるわけでして、約2年半前に水木しげる大先生のふるさとである境港へⅠターンしてしまいました。妖怪が好きというだけでⅠターンしてしまったものですから、地元のみなさんに感心されるやら呆れられるやら、その比率は1:9といったところでしょうかorz

まぁ、そのようなわけで、水木しげるロードで鬼太郎ファンや妖怪好きの観光客のみなさんとお話をさせていただく機会が度々ありました。その会話の中で答えに困る質問があります。それは「妖怪はいますか?」と聞かれることです。

う――――――ん単純すぎる質問が一番返答に窮する!!困るよね(笑)でも、そんな時は「妖怪を信じますか?」と逆に問いかけることにします。そのココロをここで詳らかにするわけにはまいりません。水木しげるロードにお越しいただいた際にでもお話しさせていただきたいと思います。

また上記と同じぐらい「妖怪を見たことがありますか?」と質問されます。水木しげるロードには大先生の描かれた妖怪たちのブロンズ像が150体以上も並んでおり、その姿を見ることができます。しかし本来、五感で感知されるモノ、あるいはコトが妖怪ではなく、妖怪というものは見るモノ触れるモノなどではなく感じるモノ、あるいは感じたコトであるように思います。五感を総動員しそれらを超越した時に感じるモノやコトが妖怪を生み出す基なのではないでしょうか。

電氣というものが発明され、夜も煌々と明かりが灯るようになってしまったため、妖怪たちは人間の前から姿を消してしまったといいます。それ以前は行灯や提灯、ランプなどといった細く揺らめく心許ない灯りしかなく、夜の闇が深かった。その深い夜、闇を怖いと感じるのは人間の本能なのでしょう。その怖いと感じることこそが妖怪たちを生み出したのでしょう。


GeGeGe水木しげるの妖怪楽園

その深奥に分け入って行くわけですが、それらの世界をより堪能するために音声ガイド(貸出料・500円税込)の利用をおススメいたします。

プロローグは「気配の部屋」

鼻先すら見えないぐらいの漆黒の闇に包まれた部屋。そこに響くせせらぎに風の音、虫の声やカラスの鳴声。そこでガサガサ、ガヤガヤにぎやかに空気が動く気配を感じることができるでしょう。しかし、それらは決して恐ろしくも怖くもありません。どこか懐かしさを誘うはずです。

ナニも見えないはずなのに、茅葺き屋根の家に長閑な山野や田畑、土道や小川が広がる日本の田舎の風景が見えてくるでしょう。それこそが高度経済成長以前の4~50年ほど前には当たり前のように見られた田舎の風景、あるいは150年ほど前の明治維新以前の日本の原風景ともいえるものです。これらを連想するのは、我々に日本人としてそのキモチがDNAの中に刻み込まれ、受け継がれているからかもしれません。その風景を舞台にして、イキイキと活動する妖怪たちの姿を感じとることができるでしょう。

「気配の部屋」を抜けると、原画やイラスト、ブロンズ像や巨大な立体物などが待ち受けています。たくさん写真を撮らせていただきましたが、公開は一部に留め、あとはみなさんが実際にお確かめになってください。

アニメ3期「ゲゲゲの鬼太郎」のエンディングで恐怖に慄いたこのお方

つらら女


山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-妖怪楽園・つらら女 2013.06.28

あのエンディングが怖かったという話が分かる人は、即アラサーだとバレます(笑)


そして!!よくぞこれをチョイスしてくれた!!スゴイね!!ワカッテルね!!と感激に震えた妖怪♪

イジャロコロガシ

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-妖怪楽園・イジャロコロガシ 2013.06.28

なんといいますか、イイ!!非常にイイ!!でも、これがナニヤツかお分かりになられる方は少ないよね(笑)

そして巨大なコチラ様や

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-妖怪楽園・百目(ガンマ) 2013.06.28

コチラ様

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-妖怪楽園・がしゃどくろ 2013.06.28

う―――――ん、ひとりでニヤついてしまう(←あぶないオッサンだよね)ほどの出来です。ひょっとしてホンモノが混じってないかい!?

さらに、このような美しい妖怪たちがお出迎えしてくれます。

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-妖怪楽園 2013.06.28

楽しいな♪まさに妖怪楽園の名にふさわしい!!


世の東西南北を問わず、人類が地上に発生した時から数千年を経た今日に至るまで解明されることのない謎「あの世」。世界各国の冥界が待ち受けています。それら思想は、いってみれば各々民族の原点であり原風景であるといえるでしょう。地球上のほぼすべてを文明が多い尽くしてしまいました。その恩恵と引き換えに民族独自の原風景を失いつつある、または失ってしまったのは日本だけではなく、全世界共通のことでしょう。大先生が描かれた妖怪たちを見て、我々日本人が懐かしく理想の田舎を思い描くように、世界中の人たちも各々の原風景を思い描くことでしょう。

そして最後に迎えてくれるのが鬼太郎誕生のこのシーン

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-妖怪楽園・鬼太郎誕生 2013.06.28

漫画の世界に入ったかのような感激!!

そして一反木綿に乗って記念撮影もできます。

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-妖怪楽園・一反木綿 2013.06.28

親切な係りの方が「お撮りしましょうか?」と声を掛けてくださいましたが、オッサンひとり跨ってVサインしている絵面はあまりにもイタすぎる(笑)ので、丁重にご辞退申し上げました。ホントは跨ってみたかったけどorz

その楽しさの100億分の1も伝わらないレポートになってしまいましたが、裏を返せばこのレポートの100億倍は楽しちい!!ということです(←自己弁護全開)!!いや、でもホント楽ちい♪楽園!!パラダイスです!!

山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-水木しげる記念館 2013.06.20

GeGeGe水木しげるの妖怪楽園

怪奇!!いや会期は9月1日(日)までのおよそ2ヶ月!!


入館料は一般1,600円(1,800円)、中学・高校生1,000円(1,200円)、4歳~小学生400円(600円)、4歳未満入場料無料、カッコ内は当日料金、なお20名以上の当日団体料金は前売り料金と同額です。


開館時間は午前10時~午後5時(土曜日は午後7時まで)、なお入館は閉館時間の30分前まで、会場の大阪文化館・天保山は、地下鉄中央線・大阪港駅下車徒歩約5分、海遊館となりです。


山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-海遊館―大阪文化館・天保山 2013.06.28 山陰百貨店―山陰ぐらし☆右往左往―-大阪文化館・天保山 2013.06.28

くわしくは、こちらの公式ホームページ

GeGeGe水木しげるの妖怪楽園

大阪文化館・天保山イベント案内


をご覧ください。




本日はご来店くださいましてまことにありがとうございました。


またのお越しを心よりお待ち申し上げております。



※会場内での写真撮影が可能です。ただしフラッシュや三脚・一脚の使用は禁止されています。他のお客様の迷惑となるような長時間に渡る同じ場所での撮影などもお止めください。また撮った写真の商用使用は著作権法によって禁止されています。お越しくださったみなさんが笑顔で帰ることができるよう、ルールを守って節度ある行動にご協力をお願いします。


※本記事内写真の二次使用はかたくお断りします。


※本記事内写真の著作権・肖像権などにつきましては、株式会社水木プロダクション様と主催者様にあり、その権利を侵害するものではありません。不都合な点がございましたら、お手数ですがご一報くださいますようお願いいたします。即時、対応させていただきます。