もう知り合ってから10年位なのかな
思い起こせば山のように
腹立たしいことばかりの連続で
毎度腹の虫を押さえるのに
苦労する人間がいる
最初は職場の部署が同じで
顔を合わせれば挨拶程度の接触しかなかったけど
数年のブランクを経て
別の職場でまた顔を合わせる様になって
絡む機会が増えていった
地獄の始まり
とにかくトラブルだらけで
絡む人間全てがみんな不幸になって行く
そしてみんな離れて行く
若い女の子達は怖がって気味悪がって
毎日愚痴ってた
若い男の子達は誰も目を合わせない様にしていたし
毎日ネタにして笑っていた
取引先の人達は誰もが
共通してヤバい人間だと認識していた
嘘をつく人間は嘘を重ねる
その嘘は人によって形を変える
ついた嘘は記憶から消えていく
嘘をついた自覚はあっても
記憶に残ってないから
話の辻褄が合わなくなってバレる
そして逃げる
嘘をつく人間は承認欲求の塊
好かれる自信が無いから話を盛って引きつけようとする
すごいですねと言われたい
尊敬して貰いたい
慕って欲しいと願ってる
でも叶わない
みんなに好かれる人間が憎い
うまく騙して自分の配下にしたい
配下になった途端
扱いがぞんざいになる
自分のコンプレックスやストレスを
配下にぶつける
金に物を言わせ
逆らえないように飼育し
奴隷にする
何人かの人達は途中で逃げ出した
何人かは直接対峙してた
ある日突然縁を切った人達は数えきれず
私は逃げ出してはないけど
黙って耐えてる訳でも無い
限界を見極めてる最中というか
私の分析として
このような性質の人間は
基本的に気が小さい
相手の懐を読み取る事が得意で
相手の感情を察知する能力も高い
だから配下にした人間を限界まで追い込むけど
相手が怒りの信号を点滅させた瞬間
180度態度が豹変する
私はそれを知っている
だから私はそれを逆に利用している
よくある光景として
何かあった訳でも無いのに
めちゃくちゃ不機嫌な顔や声や態度で
私の前に現れる
私は優しいふりをして
明るく挨拶をする
調子はどうだと話し掛けてやる
返事はするけど機嫌は直さない
私は黙ってほったらかしにする
すると
そんな対応の私に腹が立つんでしょうね
突然無理難題な仕事を押しつけて来たり
威圧的な口調で何かを言って来たりする
この時点で彼は
自分のストレスを私にぶつけて発散しようとしている訳だから
それを読んでいる私は
1回泳がせて様子を見る
そうすると
調子に乗って更に被せて物を言って来るので
2回目は無いよ?
ってことで
冷たく短く静かに
威嚇する
それでも効かないなら
ブチ切れる準備は出来てるけど
今までそこまでの手応えはないから
フルパワーを使わずに済んでる
そしてこの後どうなるかというと
まず私の態度が変わった事を察知した瞬間
黙る
しばらく黙る
私が話し掛けるのを待ってる
痺れを切らして
私に声を掛けてくる
“何か飲む?”
“今日は風が強いな”
あえて私が乗ってやった時は
めちゃくちゃ機嫌取って来るけど
完全にシカトしてやると荷物まとめて
黙って出て行く
そして後日
高級フルーツか高級スイーツを渡して来る
“たまたま行ったから買って来たよ”と
バレバレ
あの後速攻でデパート行ったんやろ
上納するより謝れや
優しく諭すとか
上手く回避するとか
器の大きい人間はいろんな手数があると思うけど
私には出来ない
同じ土俵に簡単に降りるし
同じ土俵でやり返したくなる
子供だろうが
小さいと言われようが
売られたケンカは買うし
ダメージは受けてもらう
こういうタイプの人間には
ビビらせるのが手っ取り早い
効果てきめんだけど
サステナブルじゃない
しばらくするとまたはじまる
これまでの被害者や
彼を知る仕事関係の方達に
“運気悪くなるから離れた方がいいよ”
“何かあったら助けるからね”
と心配して貰っているけど
なぜか私は
耐えている
腸煮えくり返る時もあるけど
なんの修行か
本物の限界が来るまで
逃げてたまるかって思ってる
ストレス溜まるし
メンタルやられるし
身体的にも響くけど
こういう人間には負けたくない