ボヘミアンラプソディーを観てきた。
QUEENは自分にとってはちょっと上の世代のものという認識があった。
音楽に浸り始めた時期より幾分早くブレイクしており、当時夢中だったMTV等で余り流れていなかった為きちんと聞き始めたのは洋楽を聴いてから大分後だった。
初めて彼等の曲を聴いたのは多分Guns N'Rosesの来日公演中。AXLのソロ・カバーでの「Sail Away Sweet Sister」だ。
もしかしたらその前にベストアルバムを買っていたのかな…どちらだっただろう。
始めはその衝撃のルックスに拒否反応があったのだが・・・。
彼らの曲に他のバンドには作り出せない天の川の様に煌めく星々を見た気がした。
まるでアルバムから映像が飛び出てくるかと思ったほどだ。
熱病に浮かされたかのように好んでQUEENを聴いた時期があり、その後しばらくしてフレディ・マーキュリーから一つの声明文が出た。
「自分がいまかかっている病気はエイズである」と。…否、…同性愛者であることの告白だっただろうか…?この辺りはうろ覚えだ。
その声明の翌日だったか翌々日だっただろうか、フレディの訃報を知った。
映画を観ながら当時を思い出す。
素晴らしい才能が消えてしまったこと。彼の死で悲しみに暮れているだろうAXLを思い心が痛んだこと。
QUEENのアルバムで持っているのは『THE GAME』と『GREATEST HITS』だけ。
フレディの死後もアルバムを増やすことはしなかったが、ただこの2枚はもの凄く愛聴している。
まあその程度のファンなのではあるが、この映画は絶対に見たいと思っていた。
当時一緒によく遊んだ大切な友達と共に見ることが出来たのがとても嬉しい。
LIVE AIDのシーンで彼女は画面に向かって拍手し、その隣の私達より多分十以上年上であろう彼も、その連れも涙していたし、私もとうにぐちょぐちょであった。
帰りにいい年の大人たちがキャッキャとパンフレットとプロマイドを買い求めあの頃の話に花を咲かす。
帰宅後は先に見ていた妹から電話。
「見たの?どうだった?」「パンフかった?」「また見たいよね」
皆語りたくてたまらない。
誰もが夢中になれる映画。
フレディはもとより4人全員をより好きになる。
映画の感想はこれに尽きる。
QUEENの曲の数々がどれだけ多種多様の人々に認知され、どれだけ愛されているか。
このような映画の題材になれるのは世界でもほんの一握りのバンドだけ。BEATLESとQUEENだけではないだろうか。
彼の事をもう少し詳しく知りたいから本を読んでみよう。
何とか手に入れたこの本も妹の読み終わりを待つ身。順番待ちである。