
まさか、まさか再演があり、それを自分がこうやって見に行ける日が来ようとは。
京都に続き、稲垣吾郎さんの舞台「NO.9-不滅の旋律-」を初体験できる日がやってきた。
吾郎さんの演じてきた沢山の舞台の中でも1,2を争う評判の舞台。再演も初日から評判も素晴らしく、嫌がおうにも期待が膨らんで仕方が無かった。
持病の腰痛を押して、赤坂はACTシアターへの階段を田舎者はそろそろとのぼる。(BIZ TOWERのエレベーターを使えばよかった!と後になって気づく)
そういえば、もうどれだけ東京の街を歩いていなかったろう。赤坂BRIZでライブを見たのは遥か昔だ。そして上った先にはルイスのポスターが。
枯れ葉舞い冬に向かう季節、スタイリッシュな黒枠の建物をモノトーンに赤の9の文字が彩かに浮かび上がる。それはこれから観る舞台がいかに素晴らしいものであるか予兆させるに十分であった。
はあ、…舞台に合うよう流麗に語りたかったが己の限界だ。(そもそも、誰も求めてはいない)
私が見たのはマチネ(素敵な響き)。
しばし感慨に耽っていると入口に並ぶ人々の群れに何やら黒い集団が。
まるで将棋の新星の様にあどけない学生達が我が吾郎様おわす会場へ吸い込まれていく。
数秒のタイムラグの後、この舞台が修学旅行か、音楽か歴史か社会見学か何らかの意図をもって授業の一環となった事に気付き興奮してくる。
今日日の中学生は、稲垣吾郎でBeethovenを体験するのか!
中々これは、素晴らしい事ではないだろうか!
一人妄想に喜んでいるとハッと気づけば開演時間も迫っている。ボーっと秋風で涼んではいられないとグッズを買いにそそくさと並ぶのであった。

