伺った際、入院患者さんと♪
こんな会話をしました
患者さん「こんにちは。研修生さん?
私はね、今またまた、ちょっと調子が悪くて
少しだけお仕事をお休みしているんですよ」
sango「あ、そうなんですね
どのくらいお休みしていらっしゃるんですか?」
患者さん「う〜ん。17年くらいですね〜」
「少しだけ」の定義...(笑)
これ。精神科では
とてもよくある会話なのです。
いわゆる病識があまりない方や
脳に作用するお薬を長年飲み続けていて
現状の判断が曖昧になっている方が
多いんですよね。
で。
何十年も前のこの会話を
私はよく
思い出すんです。
というのも、私のところに
いらしてくださるクライアントさんは
まさに、
「たまたま調子が悪くて」
「少しだけ」
お休み状態の人が多いからなんです
たとえば。
今までずっと第一線でバリバリ働いてきたけれど
「たまたま」ある出来事がきっかけで
うつ状態になって今は「少しだけ」お仕事を休んでいる、
とか
夢に向かってまっしぐらに突き進んで
いたのに「たまたま」不可抗力の事件事故に
巻き込まれて、
今「少しだけ」休憩を余儀なくされている、
こんな方が多いのです
つまり。
本当は生きる力もあるし
精神力も人一倍強い方達なのに
どうしようもない状況ゆえに
今は、ちょっとストップがかかっている
そんな方達なんです。
こういう方達は回復力も高く、
こちらが言語、非言語で少しだけ
お力をお貸しするだけで
ぐんぐんと本来のご自身を
取り戻されていかれます
こういう瞬間って、
ほんと、感動的ですし
素晴らしいものを見せていただいたと
感謝の気持ちが湧き起こるんですよね
この感動、
なかなか伝わらないかと思うのですが、
氣功やカウンセリングのセッションでは
ヒーラーが偉いとか上位であるとかはなくて
単に役割がヒーラーというだけなので、
やはり、回復はクライアントさんとの共同作業なんですよね。
一生懸命、FB(効果)を確認してくれたり
もしかして、ちょっとこういう方向性がいいのではないか
と考えてくれたり、
ご自身でもモノの捉え方を変えるといいのかもと
気がついてくれたり、などなど。
そして、私よりもはるかに
辛かったり、痛かったり、苦しかったり
やるせなかったり、そんな状況のクライアントさんが
こういう共同作業を頑張ってくれて
さらにゴール達成(仕事復帰や寛解)
した姿を見せていただくのは
もう、リスペクトと感動なんですよね
まさに、やっててよかったと思う瞬間なんです
今日も
「たまたま」被害者になってしまい、
今「少しだけ」お休みしている方と
共同作業をさせていただきます
ではまた〜