【家族】 ~実家・母親~① ※小学生時代
幼少期、母親の記憶も全くないが、彼女をすぐに”母”であると認識することができた。
ホームビデオで聞いた声と同じであったし、いくつの時かは定かではないが自分と母親が繋がっていたヘソの尾を見せてくれたのを何より覚えている。
それに母の顔や雰囲気がおばあちゃんにどこか似ていることも感じ取っていた。
学校教育ソフトの営業部長であった彼女はバリバリの働きウーマンであり朝から忙しく家に帰っても夜遅くまでパソコンの前に座り仕事していた。
出張で日本全国飛び回り家をしばらく空けることもしばしばでそれで家事もきちんと全てこなしていたのだから今思うととんでもなく出来すぎた素晴らしい人だ。
”母親”であると同時に一家の”大黒柱”的存在だった。
...一方で彼女はある意味おばあちゃんより一層厳しい人でもあった。
字体(習字)に関しては学校の先生以上に口うるさく汚い字を書く俺は何度も怒鳴られ泣きながらやっていたのをめちゃくちゃ覚えている。。
...結局今も字は綺麗に書けていないが。。
ドアを力強く音をたてて閉めたり、食べ方や行儀、一般的に悪いとされることは本気で怒鳴られビンタされたことも何度もある。
(その度最終的にはちゃんと謝ってくるが。)
基本的に優しい人で良い思い出も沢山あるが感に触る事をすればおっかない人である印象であった。
兄貴が度々怒られている時、
「なんで弟にだけこんな優しくするんだ」
と言って泣いていた。
俺からしたら充分厳しかったが、英才教育を受けていた兄は恐らくもっと厳しかったのかもしれない。
兄は左利きだが教育で箸、鉛筆の持ち手全てを右手で矯正されていたので今では両利きになっている。
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