〜森の中のキャンプ〜

 初めてのキャンプで準備の大切さを知った我々は、必要最低限の物を買い出かけました。

 行先は山梨県の森の中にある
広いキャンプ場です。
 料理に使う火、バーナー、燃料、食器類を買い揃え出発した我々は、途中スーパーに寄り食材を買いました。
 もちろん、食べ切れる量です。

 キャンプ場に着くと酷い混雑で、テントを張る場所を見つけられないまま、奥へと車を走らせました。
 すると行き止まりのような場所で、老夫婦が帰り仕度をしていたので帰りを待ち、そこにテントを設営しました。

 

(上の写真は違う場所になります)


 場所的には、川沿いの崖っぷちに見えて集金に来たお兄さんに大丈夫ですかと言われたが、他には空いて無いようだったので決定しました。

 

 最初にテント設営、意外とすんなり出来ました。

 そしてサイドテーブルの付いた椅子、バーベキューグリルを設置、なんか様になった感じで一安心。

 取り敢えずのビールで乾杯し、まったりとした気分。やはり自然はいい。

 しばらくすると、トイレに行きたくなったので探すと昔の電話ボックスより狭い簡易トイレを発見、ドアを開けて中に入る。

   クッセー!

強烈な悪臭に呼吸停止、振り絞り退場。

 

 テント脇に戻り万田さんに「ここのトイレは最悪だ」と告げた。

 そこで早速キャンプ場内を見て歩くことにしました。

 林道のような道を進むと管理事務所のような建物があり覗いて見ると、結構綺麗なトイレがありました。

 何だ、ここですればいいんだ。そしてもう少し見て回ると綺麗なトイレもあり、結局遅く来た我々はいい場所を取れなかっただけと気づきました。でも、あのトイレは酷い。

 

 テントに戻り我々は、炭火を起こしバーベキューの支度に取りかかりました。

 ここで炭ですが、炭にも色々あり着火しやすく、バチンと跳ねない炭は「岩手切炭」が一番いいと思います。

備長炭と書かれた炭は、バンとすごい音を立てて爆発するがごとく跳ねます。びっくりするよね。

 便利な着火剤を使うと本当に簡単に炭に火が付きます。成長しました。

 

 やっぱり自然の中で食べると何でも美味しく感じるし、飲む酒の美味いこと、最高です。

 自然の中で食事をし、酒を飲み眠る。

 それだけの事なのに、何故か楽しい。

 子供の頃に戻ったようになれる。大人の社会から少し遠くに行ってるように感じる。

 何度かキャンプに行っているうちに気づいた事があります。

 

 木の根元に寝そべって空を見たときです。

 空に向かって突き出す木の先端と青空、これが子供の頃に見た景色です。

 忘れていた景色。

 大人になるにつれ下を向いて歩いていた自分。

 たまには、空を見上げよう。キャンプは楽しいね。