湖の向こう側ある森に夕方訪れてみる

その森には小さな小径があって それに沿うようにせせらぎが流れている

 

時は来たれり あちこちで蛍たちの乱舞がはじまる

その輝きは森全体に広がり 昼間より明るく全てを映し出す

 

光れば自分の居場所を知らせる危険がある

けれど光らなければ愛するものに気づいてもらえない

 

そんな思いも知らずに人はその優雅さに震える

一年に何度もない大事な夜を どうか優しく見つめてほしい