もちろん忙しいですよ | 産婦人科専門医・周産期専門医からのメッセージ

産婦人科専門医・周産期専門医からのメッセージ

 第一線で働く産婦人科専門医・周産期専門医(母体・胎児)からのメッセージというモチーフのもと、専門家の視点で、妊娠・出産・不妊症に関する話題や情報を提供しています。女性の健康管理・病気に関する話題も併せて提供していきます。

忙しい? ブログネタ:忙しい? 参加中

 第一線の総合病院で産婦人科医として働いていますので、仕事の時は当然のごとく忙しいです。日々の外来診療は忙しいですし、月から金まで毎日手術があり手術の件数も多いですし、分娩や母体搬送もそれなりにあります。実際、平日の勤務時間においてはゆっくりと休憩時間をとることができる日なんてめったにありません。昼食を食べられないことすら多々あります。それに休日や時間外においても当直勤務の回数が多いです。休日や時間外においても月の半分は仕事です。

 私はこれまでにいくつかの病院で産婦人科医として勤務してきましたが、今勤務している病院が一番忙しいです。これまでに勤務したいくつかの病院でも、そこで勤務している産婦人科の医師は忙しいと言っていました。しかし、私自身はこれまでに勤務したいくつかの病院での勤務がそれほど忙しいと感じたことはありませんでした。むしろこの程度で忙しいと言っていては話にならないとすら感じていました。

 今の病院では研修医・修練医として数年間、そしてブランクがあって上級医として数年間勤務していますが、いずれの時期も本当に日々の業務が忙しく感じられます。これまでに勤務した他の病院の比ではありません。でも忙しいながら一番働きやすい環境ではあるんですね。パラメディカルの協力が得られやすいからでしょうか。他の診療科との連携がしやすいからでしょうか。はっきりとした理由は分かりませんが、忙しいながらも働きやすいことは確かです。

 でも我々産婦人科は他の診療科に比べるとまだよい方かもしれません。我々産婦人科よりも暇そうにしている医師は小児科と第2小児科と救急の医師たちくらいで、残る診療科の医師たちは我々と同等かもっと忙しいそうです。

 我々の病院は多くの医師たちが休憩する暇もないくらいに忙しく診療を行っているので、公立病院ながら黒字経営なんでしょうね。もちろん、黒字になっている分、給与における手当や研究費・出張費・図書費などにおいて他の病院の比にはならないくらい還元してくれているのでしょう。少なくとも今まで勤務した病院の中では一番いいです。その点はありがたい限りです。