サンフレッチェ会 -2ページ目

Hiroshima Peace Memorial Stadium

サンフレッチェ広島の久保允誉会長が会見を行い、旧市民球場跡地を候補地とするサンフレッチェ独自案を発表。
独自案のポイントとしては、

・みなと公園への建設が決まった場合は、経営的な問題で新スタジアムをフランチャイズとして使用する考えはない。
・跡地の場合はエディオンと久保会長個人で30億出すし、官民作業部会が試算した整備費260億を120億下回る140億とすることで、県と市の補助金負担をゼロにする。
・跡地にスタジアムが建たなければエディオンスタジアムを使い続けざるをえない。

これで行政が推し進めるみなと公園への複合型サッカースタジアム建設の可能性はゼロになったと言っていいでしょう。
一方で、跡地への建設が叶わなければ広島における複合型サッカースタジアムは最悪今後何十年も建たないという可能性も考えられるだけに、このやり方には少なからず批判もあるかもしれません。
ただ、個人的には目を覚まされた面が大きく、やはりこやのんが市長選で大敗したことで多くの人が跡地へのスタジアム建設を諦め、中には複合型サッカースタジアムが出来るならば宇品でもやむなしと考える人が増えていたかと思います。
でも、そうじゃないんだと。
サッカーを観戦する楽しさを再認識してもらいたいし、サッカーの新しい文化を広島で創り上げる、共有することは大事。
しかし、その前提として地元の宝であるサンフレッチェ広島が今後に渡って安定経営を続けていかなければ、いくら良いハードが建設されたとしてもそこにあるサッカーが輝いていなければ意味がありません。
強さや面白さというのは必ずしもお金と比例する訳ではありませんし、広島は決して裕福とは言えない中規模予算で4年で3回のリーグ制覇というとんでもない歴史を築いた訳ですが、これ自体が奇跡的な偉業であり、基本的に世界のサッカー界はどこを見回してみても強さはクラブの予算に比例しています。
みなと公園だと経営が成り立たないという久保会長の意見は最大限尊重されなければいけないし、広島のためサンフレッチェ広島のためにもどうしても旧市民球場跡地じゃないとダメなんだという強い想いを後押しし、少しでも多くの人に広めたいと思い直したところです。

行政側とサンフレッチェ広島側との間でコミュニケーションは取れてないのは事実。
建設のために県と市の補助金負担をゼロとしたものの、旧市民球場跡地ならば法整備の問題なども含めて行政の協力が不可欠です。
『サンフレッチェとしての意見を聞いてもらっていない』『サンフレッチェの意向に沿ってやっている』
お互い感情的になって本質が捻れている部分があるし、お互いの誤解が無くなるまで同じテーブルでとことん話し合っていくしかありません。
ここまできたら新しい段階へ進みましょうよ。
双方が知恵を振り絞った結果、サンフレッチェ広島が提案したスタジアムよりももっと良いスタジアムが、広島だからこそ造れるスタジアムが旧市民球場跡地に建設されることを信じています。

ラストチャンスに賭けたサンフレッチェ広島、久保会長の覚悟。
旧市民球場跡地の建設に進退を視野に臨んでいると久保会長が語りましたが、サンフレッチェ広島は久保会長を失ったらいつ詰んでもおかしくありません。
サッカースタジアムに30億出せる企業も間違いなく久保会長率いるエディオンしかありえない。
サポーターとしても覚悟を決め、共有していきましょう。

サンフレッチェ広島 観客動員数について

観客動員数が伸び悩んでいます。
2015年J1リーグ戦でホームゲーム10試合を終えた現時点での観客動員数は143,027人。
過去最高の観客動員数だった2012年は10試合終えた時点で149,563人。
2013年は144,792人。
2014年は144,472人。

単純に実数だけ比較すると、2012年から4年間の比較の中で今年が現時点で一番観客動員数が伸び悩んでいます。
ではチームは低迷しているのか。
当然そんなことはなく、むしろ今こそサンフレッチェ広島史上最も輝きを放っている瞬間だと言っても過言ではありません。
今年に関しては7月15日の松本山雅戦の平日ナイター開催が7,966人というカップ戦並みの集客に終わっていることが大きく足を引っ張っているという要因はあるにしても、成績と比例して観客動員数が伸びていないというのはクラブ経営の根幹を揺るがす危機的な事態と言えるでしょう。

今季から2ステージ制が導入されました。
果たしてJリーグ人気回復の起爆剤となりうるのか。
現状、その恩恵を受けているクラブはまだ現れていません。
広島はファーストステージ3位と健闘したものの、浦和の独走を許したことで、ホームで『勝てば優勝の可能性』のある試合を作れなかった。
ファーストステージ2位だろうがチャンピオンシップ出場の権利を得ることも出来ないというレギュレーションですから、結局ファーストステージのホーム最終戦の観客動員は僅か12,286人という寂しい結果に終わりました。

ただ、現時点では寂しい観客動員数とはなっているものの、シーズンは折り返したばかり。
ここ4年の実数比較において今年は少ないとは言え、天と地ほどの差はありません。
僕らが知り得ない実数の中の招待券の割り合いなどが明確になれば、実は例年以上の可能性も無いことは無い。(今季はエリア招待事業を大々的にアピールしているのが少し引っかかってますが)
基本的には例年の観客動員傾向はある程度決まっていて、開幕直後に伸びてそこから少し落ち着き、夏休みシーズンにファミリー層を中心にした動員で大きな盛り上がりを見せます。
そして秋以降はチームの成績・強さが大きく観客動員を左右します。
まずは8月の夏休みシーズンに行われるホームゲーム3試合をどれだけ盛り上げて、どれだけ観客をエディオンスタジアムに集められるか、サポーターの力でチームを勝たせた上で優勝のためにどれだけサンフレッチェを応援しようという機運を高められるかが大切となってきます。

2ステージ制の恩恵が出てくるのはこれからです。
動員に関しても今季から変更のあったJリーグの賞金制度に関してもそうですが、『勝てるクラブ』には大きな恩恵があるし、『勝てないクラブ』はより厳しさを増していく事になります。
チャンピオンシップがありますから、このまま広島がセカンドステージにおいても通年においても首位を争えれば受けるメリットはとてつもなく大きい。
チャンピオンシップについてはネガティブな意見はあれど、テレビ地上波での生中継による露出、勝ち点が上位であれば良い日程でホームゲームを戦えるので観客動員が見込める点、広島は今までカップ戦決勝に何回も足を運んではいますがどうしても開催が関東近郊となってしまっていたので、広島において『dead or alive』の分かりやすい構図の戦いが観れるならば新規顧客の開拓も大いに期待が出来る。

結局、勝ち続ければクラブは全て上手く回ります。
経営に関しても観客動員に関しても補強に関してもです。
しかし、勝ち続けることは不可能ですから、これからチームが勝てなくなった時でも支えてくれる人が多くいなければならないし、スタジアムに足を運び続けてくれる人がいなくなってはいけません。
チームが低迷した時に何とかしようと思ってもそれでは遅い。
ならばチームが強い今だからこそ何が出来るかを考えておきたい。
例えば今まで周りの知り合いを観戦に誘うことにためらっていたならば、今こそ誘うチャンスでしょう。
家に眠っているファンクラブの招待券はありませんか。
年間パスを買っている人がスタジアムに行けない時、誰かに権利を譲渡されてますか。
SNSでさりげなくサンフレッチェをアピールしてますか。
特に言及しなくても、FBでいいね!ボタンを押すだけでもいい、TwitterならRTするだけでもいい。
LINEでのやりとりにサンフレッチェのスタンプをさりげなく混ぜてみよう。

スタジアムの熱狂の一端を担うのもサンフレッチェサポーターです。
次の一歩は勇気を出して大きな一歩で。
サポーターの力でこれからしっかり盛り上げていきましょう。

2015 明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第3節vs浦和レッズ

7月19日(日)
19:00キックオフ
埼玉スタジアム2002
広島2-1浦和
広島得点:浅野、青山

広島スタメン
GK:林
DF:佐々木、千葉、水本
MF:青山、カズ、ミキッチ、柏、柴崎、ドグ
FW:寿人

今季ここまで19試合で無敗をキープし年間1位をひた走る浦和。 
2012年の開幕戦で勝利して以来、ナビスコカップでの対戦を含めれば3分9敗。
ただでさえ勝てていなかったのに、この日対戦する浦和は過去の浦和よりも強い。
ただ、広島も8戦負けなし、2試合で10得点という良いチーム状態でこの試合を迎える事が出来た。
その好調・広島を牽引するのが柴崎晃誠。
しかし前半12分、左サイドでボールを持った柴崎が柏木相手に勝負を仕掛け、トップスピードでサイドをえぐりにいった時に、太腿の裏を抑えてピッチに倒れこみ、そのままピッチを去ることになった。
柴崎不在の広島は少しづつ歯車が噛み合わなくなっていった。

前半は浦和の躍動感ばかりが目立った。
浦和は長短のパスを織り交ぜ、特に広島がこの試合では有効的に使えなかった長いパスをピンポイントで合わせてサイドに起点を作る。
中では興梠が正確なポストプレー、シャドーの高木と武藤はサイドから中から危険な斜めの動きで広島DF陣を切り裂く。
これで広島の重心はかなり低くなってしまい、ボールホルダーに対して適切な距離感をとることが出来なくなっていった。
浦和は守備の面でもいつもの広島対戦時と同様に前から激しくプレスをかけてくるし、広島にはそれを交わす術がまるで無かった。
あまりにもボールの奪われ方が悪く、この悪循環が広島の選手の足を止め、守備組織も乱れた。
1失点目は柏の足に当たってコースが変わってアンラッキーと言われる部類の失点ですが、そこに至るまでの過程で広島の守備陣が崩されていた訳で、そこはアンラッキーの一言では済まされないもの。
崩れそうなチーム。それでも1失点で耐えた。
ギリギリのところで踏ん張れたのが今の広島の強さなのでしょう。

後半、前半の勢いを持って浦和が攻勢に出る。
2度程決定機を迎えるも、林のスーパーセーブと柏木のシュートミスに助けられた。
65分、いつものように寿人に替わって浅野がピッチへ。
前半圧倒的なパフォーマンスを見せた浦和の足が徐々に鈍り始めたその頃、広島は浅野の前へ前への姿勢でチームに勢いをもたらす。
そして、浅野投入から僅か2分後、ゲームは動いた。

中盤でボールを持ったドグがボールを運び、後ろから柏が追い越す。
浅野はDFと駆け引きをしながら冷静にボールを呼びこむと、柏の動きにも釣られた浦和DFの間を通すスルーパスに抜け出して左足で周作の守る浦和ゴールを破ってみせた。
更に84分、青山からのボールを受けた浅野が巧みなトラップでコースを作ると、反転して一気に勝負を仕掛ける。
ここは止められるも、こぼれ球に反応したのは後ろから猛然と押し上げてきていた青山敏弘。
右足で冷静にコースをついて広島が逆転に成功した。
疲労困憊している浦和にはもう追いつく力さえ残っていなかった。

粘り強く、諦めず、最後まで走り抜く。
特に逆転弾を決めたシーンを振り返りたい。
この日、両チーム通じて一番総走行距離が多かったのが青山敏弘。
逆転弾を決めたあのシーンも試合終盤という時間帯を考えればフツーならパスを出した時点で上がれないし、特にパスを出したのが浅野だったから浅野行ってこいとなってしまう。
上がっていってもボールが自分のところへこぼれてくる可能性はあまり高くないはず。
その場で次へのプレーに備えてても誰にも文句は言われないし、むしろほとんどの中盤の選手はそうすると思う。
それでも青山は僅かな可能性を信じて猛然と前へ走った。
『気持ちには引力がある』そして『気持ちの強い人のところへボールがこぼれてくる』
青山が走り込んだ先にボールがこぼれてきたのは決して偶然ではないんじゃないでしょうか。
チームを勝たせたい気持ち、浦和を倒したい気持ち、そして声を枯らして応援していたサポーターの気持ちを乗せて決めたゴール。
この大一番で大仕事をした青山敏弘の凄みを感じたし、ほとんど全ての試合で誰よりも走り戦うキャプテンが本当に報われて欲しい。

34分の1の試合に過ぎない。
あまりに浦和を意識し過ぎ上手くいかなかった教訓もあり、努めて冷静を保たなければならないという論調は対戦ごとに大きくなってきた。
だけど人間だから、全ての広島に携わる人にとって特別な相手である浦和を全く意識しないならそれは広島の人間じゃない。
広島が年間優勝し、チャンピオンシップも制するならば、この浦和戦の勝利と浅野と青山のゴールは後世まで語り継がれるものになるかもしれません。
そうなれば良いなと思うし、そうなるように一番高いところを目指していきましょう。

34分の1にしか過ぎないこの試合から学べるか、勢いに乗るか、それは広島次第。
もちろん気を引き締めて広島の快進撃は続くことになるはずだ。