泉南退教便り2024年7月号原稿
「僕は一応ユーチューバー」その37 亀谷義富

葉書署名に全力で取り組むのが良いという人がいます。全く同感です。数十枚の宛名なし、切手なし、裏面の空欄に諸要求を書いて送れという葉書署名だ。役員が送付先の宛名を書き、切手を貼った葉書を作成し、会報等に趣旨を書いて会員に送れということだ。私が葉書署名をお願いするなら、送り先を印刷し、切手を貼り、会員数の文書をつけて送ります。
もっとも葉書署名などというのは時代遅れも甚だしいのだ。スマホを1人1台持つSNS、ユーチューブの時代の署名活動はオンライン署名だ。金儲けの怪しいオンライン署名もあるので用心が必要だが、署名用紙、署名葉書、送付用切手は不要、集まったオンライン署名をそのまま、例えば文科省あての場合、担当窓口に送れば良いのだ。昔ながらのやり方をしたければオンライン署名を印刷したものを文科省に持っていけば良い。スマホを持っているけど、電話しか使ったことがないという人は、友人、知人に教えてもらってください。
さて、私が現在興味を持っているのは、各政党の除名・処分問題です。挙げていけばきりがないので、まずは維新から。日経新聞6月1日記事によれば、維新の足立康史衆議院議員は、ことし4月に行われた衆議院東京15区の補欠選挙で、落選した公認候補の陣営が党の機関紙を配布したことをめぐり、みずからのSNSなどで公職選挙法に抵触するおそれがあると指摘した。維新本部は、足立氏が党執行部と議論することなく党の批判を行ったとして、党紀委員会の答申は離党勧告だったが、足立氏の党への貢献を踏まえ半年間の党員資格停止の処分にしたとあります。足立氏は記者会見し「事実認定については不服を申し立てて徹底的に争う」と述べたとあります。
一方、共産の場合はというと、東京新聞3月7日記事によれば、共産党の党首公選制導入など党改革を主張したことを理由に除名処分とされたのは違法で無効だとして、元党職員松竹伸幸氏(69)、党に除名撤回や慰謝料など550万円の支払いを求める訴えを東京地裁に起こした。松竹氏は提訴後に東京都内で記者会見し、「訴訟を機に、自由な議論ができない党のあり方が変わり、再建されてほしい」と語った。党広報部は「提訴はまったく不当。除名処分は適切で、決着済みの問題だ」との声明を出した、とあります。
処分する方には、処分する言い分があり、処分される方は、処分される方の言い分があります。足立氏は党本部を訴えると言っていますし、松竹氏も党本部を訴えていますので、決着は司法判断ということになります。両者の言い分は、どちらもユーチューブ動画で見ることができますので、両者の言い分をまずは聞いてみてから、処分は正当か、不当か、どっちもどっちかを判断してみてはどうでしょうか。