2068年5月4日(金)
「人間が想像できることは 人間は必ず実現できる」といった ジュール・ヴェルヌは1826年の生まれだ。
J・ヴェルヌの作品は映画になって 世界中で知られている。
「80日間世界一周」、「月世界へ行く」、「海底二万里」、「15少年漂流記」など今でも見ることが出来る。
その彼の作品で「20世紀のパリ」という作品だけは 出版元は刊行を拒否したのだった。
なぜか。 編集者はそこに描かれた世界を 全く理解できなかったのだ。 「20世紀のパリ」のなかで インターネットの世界 人工知能 の社会が描かれているが 編集者には 「ナンセンス」なものとしかうつらなかった。
作品はお蔵入りとなり 子孫が改めて出版したのは 1965年のことである。 ヴェルヌが死んだのは 1905年のことで 79歳であったから それほど短命でもないが 人気作家は 遺稿集も含めて 作品全集が出版されるはずであるが 「20世紀のパリ」だけは除外されていた。 死後60年たってやっと日の目を見たのだった。
まったく新しい概念 その世界に未だかつてない概念は 貴重なものであるが それを拒否する人々が多いことも事実だ。
コンピュータのAIもガチガチの保守派であるから 「ナンセンス」を受け付けない。
ではヴェルヌはどうやってそうした世界を想像できたのだろうか。
彼の作品の根底にあるのは いいかげんな妄想ではなく 綿密な取材の中から 発展系を考え抜いた成果なのである。 どういうことかというと 当時の最先端の 物理学者と対談し 30年後の世界を描く。 これは最先端の物理学者なら それほど想像力がたくましくなくとも 理論の延長 成果から生み出されるものは 描くことが出来る。
そうした世界を設定し 更なる次の展開を描いてみると 近未来の世界が浮かんでくる。 そうやってヴェルヌは作品を書いたのである。
いま「重力場」の概念が 注目を浴び始めているが 21世紀の初めに着工された リニアモーター新幹線は 走行区間を縮小されて 遊園地のおもちゃになろうとしている。 それより巷の関心は 日本共和国の 大統領選挙のことである。 各自治区の首長選挙を終えた後 日本共和国の初代大統領になるのは誰か。 名実ともに 世界のリーダーになる最初の人間のことである。