2015年10月31日 土曜日
静物
詩はあらゆる芸術の源泉。
ときどき心のメンテナンスをいたしましょう。
詩は音楽でもありますから、自分でフシをつけて唄ってみましょう。
本日は、吉岡実さんの ” 静物 “ という作品です。
静物
夜の器の硬い面の内で
あざやかさを増してくる
秋のくだもの
りんごや梨やぶどうの類
それぞれは
かさなったままの姿勢で
眠りへ
ひとつの諧調へ
大いなる音楽へと沿うてゆく
めいめいの最も深いところへ至り
核はおもむろによこたわる
そのまわりを
めぐる豊かな腐爛の時間
いま死者の歯のまえで
石のように発しない
それらのくだものの類は
いよいよ重みを加える
深い器のなかで
この夜の仮象の裡で
ときに
大きくかたむく
静物
詩はあらゆる芸術の源泉。
ときどき心のメンテナンスをいたしましょう。
詩は音楽でもありますから、自分でフシをつけて唄ってみましょう。
本日は、吉岡実さんの ” 静物 “ という作品です。
静物
夜の器の硬い面の内で
あざやかさを増してくる
秋のくだもの
りんごや梨やぶどうの類
それぞれは
かさなったままの姿勢で
眠りへ
ひとつの諧調へ
大いなる音楽へと沿うてゆく
めいめいの最も深いところへ至り
核はおもむろによこたわる
そのまわりを
めぐる豊かな腐爛の時間
いま死者の歯のまえで
石のように発しない
それらのくだものの類は
いよいよ重みを加える
深い器のなかで
この夜の仮象の裡で
ときに
大きくかたむく