圧迫骨折の予防（その１-生活編-）

前回の続きです。

まだご覧でない方はこちら『腰椎圧迫骨折とその後』をどうぞ。

さて、前回から圧迫骨折のお話をしていますが、実際には大きく分けて以下の２つのパターンがあります。

（１）骨粗しょう症に起因して骨の弱くなっている（脆弱性が存在）とき生じるもの

（２）尻もちなどの明らかに外力が加わったもの

そして前回触れた通り、いくつもの場所に多発性に椎体骨折が生じると背中が丸くなり（円背）、身長が低くなります。

今回は（２）の尻もちなどの外力を予防する生活を考えてみましょう！

まず、尻もちをつくという原因のほとんどが「後ろにふらつく」ことです。

人と当たったり、何かをよけたり、ドアを引いたりするときに生じやすいです。

ではまず、簡単にできる予防からご紹介。

家の廊下など、歩く範囲はちゃんと片付けましょう。

実は世の中の「転倒」と呼ばれる現象のほとんどは家の中で起きています。

東京消防庁ホームページを見ると、以下のようになっています。

住宅等居住場所における高齢者の「ころぶ」事故の発生場所上位5つ（令和元年中）

1位：居室・寝室

2位：玄関・勝手口

3位：廊下・縁側

寝室は寝起きで身体が動きにくいのもあるかもしれませんが、やはり玄関や廊下も多いです。

老化とともに足をパッと動かすのは難しくなりますので、まずは急に動かないといけない状況にならないように工夫しておくことが肝心です！

書いている自分自身も他人事ではありませんので、今日から片づけを意識したいと思います。

では次回は栄養面のお話を。

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