365日のおはなし

365日のおはなし

いつか出逢うキミへ
その時のために
すてきなものがたりを

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わたしはねこ。


このいえには、もうひとりねこがいる。

わたしはにばんめのねこ。


わたしがすきなあのひとは、いつもおしごとでいないの。

おやすみのひはね、あのひとのおひざはわたしのもの。

ほかのひとがよんでも、ぜったいにいかないの。


「ごはんたべるからどいて」

どいてあげない。


「おふろはいるからどいて」

どいてあげない。

…でも、あたまをなでてだっこして、「はいおしまい」っておいてけぼり。


にんげんはわがままだなあ。


きょうはおやすみのひみたい。

でもね、きょうはあのひとがよんでもしらんぷり。


だってね、もうひとりのねこがあのひとのあしもとにいる。

そこはわたしのばしょなのに。

じっとみつめるけど、しらんぷり。

だからわたしも、あのひとがよんでもしらんぷり。


「やきもちだ」

って、わらわれた。

なに?やきもちって。

しらんぷり。


「おふろはいるからどいて」

もうひとりのねこがおいてけぼりになった。

ふん!


そして、おふろにはいってきたあのひと。

よしいまだ。

「わー。おふろはいってきたばっかりだからだめー。」

しらんぷり。

だって、ずっと、さみしかったんだもん。

「けだらけだよ。」

しらんぷり。


「わがままだなー。」

わらいながら、あたまをなでてくれた。


おたがいさまでしょ。

しらんぷり…のつもりが、のどがごろごろなっちゃった。

しかたないね、ねこだから。