私が物心ついた頃には
両親は不仲だった。
母は父から暴力を受けていた。
そして私と兄も暴力を受けていた。
その頃は暴力だと思っていなかった
『しつけ』
そう、悪い事をしたから
殴られる。
そう思っていた。
だけど大人になった今、
その『しつけ』の範囲が超えて
いたのでは無いか⁇
そう思う。
私自身、
両親に叩かれたはずなのだが
記憶が曖昧だ。
思い出すのは
怒り狂った表情で、
台所から包丁を投げる母親。
それに怯える幼い私が見える。
これは今でも不思議な感覚として
残っている。
そして、
『しつけ』として兄の腰の辺りを
ベルトで叩き跡が残った光景を
今でも思い出す。
自分が受けた痛みじゃ無いのに
自分が受けたかのように
今でも思い出すと痛みを
感じる事がある。
代理性受傷とでも言うのか…
母はとても愛情深い人だと
思う。
感情の起伏があり、
愛する時はしっかりと
愛してくれていた
父親から感じる事が出来なかった
愛情を…
あの時は与えてくれていた…
抱きしめてくれた記憶もある…
今となっては疎遠だが
幼い私は母から愛されていた…
そう信じたい…