YNGWIE MALMSTEENについて | ʎʞɹǝ pɐǝɥuǝʞɹᴉq

 

 

YNGWIE MALMSTEENについて

 

イングヴェイ・マルムスティーンはネオクラ・ギター・プレイが非常に上手いです。

テクニック的に凄く上手いですよね~

ギタリストなら分かると思うんですけど、クリス・インペリテリなんて下手クソで、インゲヴェイとは雲泥の差です。

 

ただし、どんなにギターが上手くても私個人的にはネオクラ音楽には全く興味がないのでイングヴェイの曲を聴いても何の感慨も感動もなく何も感じません。

ただそれだけのことです。

人の嗜好はホント人それぞれですのでね。

 

イングヴェイ・マルムスティーンはクラシック音楽タイプの楽曲をロックバンドの演奏形態でハードにプレイするスタイルです。
つまりロック・バンドの形態ですが、やっている音楽はロックではなく、ネオクラというクラシック音楽タイプのハード・ミュージックだということです。


演奏形態がどうであろうとその音楽の本質というものは不変であり、ロック・バンドの形態で演奏したからと言ってその音楽がロックになるわけではありませんので、イングヴェイ・マルムスティーンがいくらロック・バンドの演奏形態でハードにプレイしようとも、決してロックになることはなく、ネオクラという名のクラシック音楽タイプの音楽のままであることに変わりありません。

イングヴェイ・マルムスティーンのファンはイングヴェイのこのクラシック音楽タイプのハード・ミュージックが大好きなわけです。好きなものは好き、それで良いと思います。
私はハードなのにロックでないものには何も感じないのでイングヴェイに限らずネオクラには興味がないというだけのことです。

 

しかも、1曲をきちんと丸々演奏せず、ギター・ソロを聴かせることだけが目的のギター・ソロ至上主義的ライヴには興味ありませんしね。

私は速弾きギターが大好きですが、まずは曲ありきですので。

(まあ、そもそも私はロック・ギターの速弾きが好きなのであって、ネオクラ・ギターの速弾きには興味ないわけですが)

 

なお、以上は単にイングヴェイの音楽は私の興味の対象外という話ですが、

イングヴェイが好きか嫌いかと訊かれたら嫌いです(笑)。

音楽的には興味がないというだけですが、人間的には嫌いですので。

性格が悪く、顔、揉み上げ、体型、ファッション、ステージ・パフォーマンス、全て嫌いなのは勿論のこと、観客もバンド・メンバーをも無視した独りよがりのライヴ・パフォーマンスもヒドいですからね~

若くて痩せていた最初期の頃のライヴを見に行ったら、観客はおろかバンド・メンバーをもないがしろにした傍若無人な振る舞いの最低最悪なライヴで二度と見たくないと思いましたからね。

私は多くのアーティストのライヴを見に行ってますが、本気で金返せ!と思ったのは唯一イングヴェイだけです。

 

イングヴェイはライターの人にぶん殴られてノックアウトされて以降、以前よりは大人しくなったものの、根源的な性格の悪さは直りませんね。

 

 

 

なお、ロック・ギターの革命児にイングヴェイの名が上がることがありますが、

厳密にはイングヴェイはロック・ギタリストではありません。

イングヴェイ自身がそう言っています。

 

YNGWIE MALMSTEENの言うことは正しい

 

Young Guitarのインタビューでイングヴェイは、

自分は、リッチー・ブラックモアやウリ・ジョン・ロートのようなロック・ギタリストとは「完全に異なる」「全く違う」と力説しています。

リッチーやウリなどは、ブルース・ベースのロック・ギタリストであり、

自分は、彼らとは完全に何の関係もない全く新しいネオクラ・ギタリストだと主張しているわけです。

 

イングヴェイは以前からずっと「俺はロック・ギタリストなんかではない」と言い続けてましたけど、

ファンやメディア等、周りはイングヴェイの本質、独自性をちゃんと理解できていないと感じるんですよねぇ。。。

実際、このYoung Guitarのインタビューアの最初のコメントが、「イングヴェイはクラシック音楽をロック・ギターで表現したギタリストだが、リッチーやウリも同様のアプローチをとっていますね」ですからね。

リッチーやウリもイングヴェイと同様のアプローチをとっているというのは、イングヴェイも言う通り、勿論、間違いです。

 

リッチー、ウリはロックであり、イングヴェイはネオクラで、まったくの別物。

リッチー、ウリは、ロックに一部、クラシック音楽フレイバーの味付けを加えているだけであり、基本は典型的ハード・ロックです。

イングヴェイは、彼らのロックの部分は引き継がず(上のインタビューでは「すべてを窓から放り出した」と表現)、そのクラシック音楽フレイバーの部分を味付けとしてではなく主役として扱うネオクラという新しい音楽を作り上げた開拓者です。

 

つまり、リッチーはブルース・スケールを使用したロック音楽であるのに対し、イングヴェイはハーモニック・マイナー・スケールを使用したネオクラ音楽であり、イングヴェイ自身が熱く語る通り、全く異なる音楽なわけです。(上のインタビューでは「俺以前には誰もやっていなかった」と述べています)

 

イングヴェイはネオクラ音楽のパイオニアですので、リッチーやウリのようなそれまでのロックとは違うということを強調するのは当然でしょう。

 

イングヴェイの気持ちは痛いほどよく分かります。

イングヴェイはネオクラの創始者であるという自負があるのに、イングヴェイより前から活躍しているリッチーやウリと同類と言われたら自分が創始者であるということを否定される形になりますからね。

 

イングヴェイとしては、自分がロックンロールではない新しい音楽を始めたパイオニアであることを皆にちゃんと認知しといてもらいたいわけですが、しかし周りはなかなかその辺のことをしっかりと認識してくれていないというのが現実です。

 

YNGWIEのファンは特に何も考えず好きなYNGWIEの音楽を聴いて楽しめばいいだけなんですけど、

ただYNGWIE自身が、創始者・開拓者である自身の独自性、オリジナリティをもっと皆に分かってもらいたいと思っているわけなんですよね。