正夫に訊かれた。
「美砂姉 (みさねぇ) はどうして結婚したの?」
「今まで本当に好きになった人はいる?」
彼の診察を受け始めて 20 年とか??
そんな質問初めてだった。
アタマのいい人だったから。
知識じゃなく知恵のある人だったから。
何より金曜の退社後に鶴見までアイに行ってしまうと
金曜も土曜も日曜も家に帰りたくなくなっちゃって
【もっともっと一緒にいたくて】
月曜の朝、ソコから出社することが多かったから。
お散歩がてら買い出しに行ったり、ご飯食べたり、テレビ見たり....それ以上に
ベッドの中で彼にひっついてるのがココチ良かったから。
素肌が重なる ── 肌と肌が触れ合うだけで安心して眠れたから。
その至福がずっと続けばと思ったから。
....まぁ、結婚なんて “ゲンジツ” は
週末同棲の延長では有り得なかったのだけどね、結局。ww
つか
彼を愛していたから。
結婚したんじゃなくて
ただ一緒にいたかったから。
結婚という手段を選択しただけで
コドモを生む気は最初から全くなかったし
あの 【一緒にいたい】 は自己愛の延長でしかなかったんだよ。多分。
「アタシよりアタマのいいヒトと結婚したいと思ってたから。」
「知識じゃなく知恵のあるヒトで尊敬出来たから。」
最初の質問にはそう答えた。
「自分の時間を棄ててまで、そのヒトのコドモを生みたいと思うヒトが本当に好きなヒトなら。」
「まだ出逢ってないかもね。」
ふたつ目の質問にはそう答えるしかなかった。
今度正夫には、もう少し話してみようと思う。
伝えてある自己否定や自己嫌悪のことに絡めて
まだちゃんと伝えてない自己愛のこと ── コドモより自分を選んだこと。
正夫に少々セキララ。
少しは変われるかな?