ササブネ。月明かりの下なら其処に向かって真っ直ぐ進み続けられても夜霧に逢えば視界を遮られてしまうだろう。露の雫で沈む結果になるだろう。夜霧に逢わない保証など何処にもないのだ。だけどお前には、笹船以外の手段はないのだ。乗るか、乗らないか ―― 沈みたいか、沈みたくないか。決めるのはお前だ。お前自身だ。