「桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。」
海太さんが見つけてきた 「満海」 という字づらにココロが動く。
咲き誇る桜の、この数日間の記憶。
それをもう一度胸に思い描いていたら、梶井基次郎を思い出した。
そして、「桜」 はやっぱり染井吉野だったんだろうか? と、ふと。
(つまり、神様の出された宿題にとりあえず回答も出せたし、染井吉野を考える余裕が出てきたってワケさ。ww)
Anyway, 広辞苑によると、
【そめい-よしの[染井吉野]
サクラの一種。各地で最も普通に栽培される。花は葉の出ぬ先に開き、つぼみは始め淡紅色で、
次第に白色に変る。成長は早いが木の寿命は短い。エドヒガンとオオシマザクラの雑種とする説が
有力で、東京染井の植木屋から売り出されたという。ヨシノザクラ。】
とな。
「染井」 ってのは、豊島区駒込あたりらしく、駒込駅 (池袋から 3 つめざます。) 前には染井吉野桜記念公園がある
「吉野」 として売り出されたが、吉野山@奈良の山桜との混同を避けるため 1900 年に 「染井吉野」 と改名された
「桜」 といえば、日本の桜の 8 割以上を占めるこの種を指すのが常識で、「桜前線」 はこの開花状況を示している
「江戸彼岸」 (葉より先に花が咲くが花が小さい) と桜餅に葉を使う 「大島桜」 (花が大きいが花と葉が同時に出る)
という 2 つの野生種の交雑種だからこそ、若葉に先んじて大きな花が木を覆うように出揃い 「一面の花色」 になる
交雑種ゆえに不稔性 (=自然に種子ができない) で、接木や挿木でしか増殖させられないクローン植物である
クローン植物で 「遺伝子が同じ」 だから、条件が整えば一斉に開花、満開になると一斉に散るという咲き方をする
(だからこそ、世界でも類を見ない 「生物気象観測レーダー」 にもなれてしまうワケなんだが。)
短命 (一般に樹齢 60 ~ 80 年) で咲く時期も散る時期もほとんど同時、潔く散る 「散華」 のイメージに重なった
(仏教用語の 「散華」 は戦死を意味する言葉ではなく、「華 ≠ 桜」 だそうである。)
ま、イロイロお勉強。 乙。
● 「桜の樹の下には」 (1928 年 12 月) by 梶井基次郎
● 「桜の森の満開の下」 (1947 年 6 月) by 坂口安吾 (← あくまでおまけ。ww)
(著作権が消滅しているのでネットで読めます。興味があったら、どぞ。↑)