小林泰三フォォォォォォ!
角川ホラー文庫より小林泰三先生の臓物大展覧会 が発売されました。
今回も脳髄工場 と同じく短編集の形式となっています。
以下普通にネタバレしてそうなレビュー
ストーリー
プロローグ
”あなた”は臓物大展覧会へと迷い込んだ。
さぁ、血塗られた臓物達の語る九つの物語のページを開こう…
透明女
ガチガチのホラー。
昼休みに会社で呼んでいたのですが回りに人がいるのに超コエー。
先生はSFやミステリー作家ってイメージだけどホラー書かせてもうまいわ。
ホロ
死んだ人間の脳を解析してデータ化、それを幽霊(ホロ)として普通に見ることができるというSFモノ。
ホロシステムの謎に挑む男と男の矛盾を突く元カノ。
相変わらず哲学的・科学的会話に魅せられる…まぁオチは信者なら一瞬でわかるけどさw
少女、あるいは自動人形
人間そっくりに作られた自動人形。
ローゼンメイデン並に作り込まれた人形達を人形であるとあなたは見破れるだろうか…。
ジャンルは…なんだろうなw
攫われて
「私達誘拐されたの」
「話してくれ、どんな事を聞かされても驚かないから」
Ω<な、なんだってー!
小説だからこそ楽しめる、そんな誘拐事件の回想録。
釣り人
魚釣りに出かけた二人の男は記憶を失う。
失われた記憶の果てにある物とは…!?(注:これはギャグ小説ですw異論は認めないww
SRP
まったく違う世界の人間と繋がるというSFモノ。
悲しきニアミスの果てに待ち受けるものとは…
十番星
水金地火木土天海冥の九つの惑星(注:これは冥王星が惑星だった頃に書かれたお話です
隠された十番目の惑星を見つけた時人類はどうなってしまうのか…
SF+ホラーって感じ。地球にとっての害虫は人間だけじゃないってね!w
造られしもの
ド○えもんやアトムのように知能・人格を持ったロボットが当たり前の未来世界、そこでは人類は主導権を握りながらもロボットに守られる生活を送っていた。
そんな世界で本当の人間らしさを求めた男の物語。
悪魔の不在証明
神がいる事を証明してみせよ!
自治会の会員と宣教師がお互いの誇りと信念、居場所を賭けて議論でぶつかり合う物語。
無かった事は証明できなくとも有った事を証明できなければそれは無かったと言う証明になるんだぜ。
エピローグ
九つの物語の果てに男は自分に課せられた役割を思い出す
それぞれの話には繫がりが無くプロローグとエピローグも読まなくても問題無い作りとなっています。
相変わらずの人体描写・哲学・論理・科学・物理学で読み応えもある。
まぁ臓物なんてちっとも関係無かったけどねw
信者補正抜いても超お勧めのAランクってとこです。