学校を卒業して働き始めて15年以上経った。
我々の世代ならあと、今の制度でも後25年は働くことになりそう。
子供の頃、ネットや携帯なんて無かった。
けど、皆上手くやっていた。
ネット環境が整い、スマホやPCは一人一台が当たり前の時代。
会社から支給されたスマホを持っている人も多い。
ネットショッピングで注文すれば、翌日に届く。
メールで書類も瞬時に届く。
確かに便利になった。
しかし、15年以上働いてもGDPは1990年代と同じ水準。
非正規雇用の割合が増え、所得はむしろ下がっている。
コンピューターなどで早く仕事ができるようになったのに。。。
新幹線はコンセントが設置され、PCの画面を見ながら仕事している人も多い。
これって、本当に便利なのか?
便利になって世の中が良くなっていれば
私:「昔、パパが働き始めた頃は、残業ってのをしてたんだよ」
娘:「残業って何?」
って会話をしていても不思議ではない。
「イノベーションにより、2000年と比べ家族で過ごす時間が2倍以上になりました。」
「会社員の平均労働時間が一日あたり6時間になりました。」
というニュースが流れても違和感はない。
しかし現実は、全然みんな幸せそうに働いていない感じがする。
年末年始も出勤し、夜遅くまで色んなサービスが受けられるが、サービス提供者は休みたいのが本音じゃないのか?
便利さを求めて言った結果がこれか?
ただ、ヒトの欲望を埋めるために疲弊してるだけの気がする。
もちろん、新しい薬や機械によって治らなかった病気が治るようになったりもする。
しかし、『いかに健康的に過ごすか?』、『病気にならないような生活をするか?』を突き詰めたほうが良い感じがする。
遅くまで働き、コンビニで弁当を買い胃袋に押し込んで寝る。
結果、料理すら出来ないでは意味がないのではないか?
高度にPCを操るより、鍋とカセットコンロで炊飯出来るほうが意味があるんじゃないか?
便利になって、その便利さを失ったときに、ヒトが獲得した知恵を忘れていると怖いな。